m

ふたりの5つの分かれ路のmのレビュー・感想・評価

ふたりの5つの分かれ路(2004年製作の映画)
2.5
フランソワ・オゾン監督が描く男女のひととき。
結婚とは、幸せとは、なんだろうと考えさせられる作品。

ある男女が離婚するシーンから始まる。
そこから時系列を戻し、出産や出会いを順に並べたストーリー。
この作品は2人の男女が別れるまでを描いたありきたりなもの。
なんだけど、すれ違いがあまりにリアルで胸が苦しくなる。
目線や行動が心理描写を上手く表していてよかった。

離婚までになにか決定的な物(浮気や喧嘩)があったわけでは無い。
それでもどこか求めているものを得られなかったり、理性を抑えられなかったり、自分勝手だったり、男女の恋が破綻していく様が静かに具体的に描かれている。

私は結婚にあまり憧れが無い。
結婚する人間が一番好きな人だという事でも無いだろうと思う。
タイミング、年齢、流れ、そんな物が結婚であり、恋愛小説のような全てがハッピーなものではないんだろうと思っている。
けれど、結婚するのであれば上手くいかせたいと思う。
幸せだと感じる結婚がしたい。
この2人のような事にはしたくないと思う。
でも他人を理解するのと、愛を得るのは難しい。
そして恋人から関係が変われば気持ちも変わるだろう。

なにが幸せなんだろう。
2人の出会い・結婚に幸せは確実にあったと思う。
けど、幸せってなに?
長続きする幸せって?
まだ私には分からない。

ストーリー : ★★★☆☆
映像 : ★★☆☆☆
設定 : ★★★☆☆
キャスト: ★☆☆☆☆
メッセージ性 : ★★★☆☆
感情移入・共感 : ☆☆☆☆☆

cc/出会わなければ よかったの?
m

m