ふたりの5つの分かれ路の作品情報・感想・評価

「ふたりの5つの分かれ路」に投稿された感想・評価

はる

はるの感想・評価

3.6
離婚成立からはじまるストーリーですが、ここから過去に遡って進む(戻る?)のが面白いところ。
夫婦の過去を遡りながら同時に自分の過去をも振り返らずにはいられなくなります。
婚姻歴20年にしては円満な方の私にも、「別れ道」になりうるエピソードがあったことを自覚しつつ、「出会い」の初々しい時期まで思い出すことになりました。

予告編に「終わりと輝きを知る女性たちへ」というフレーズがありました。
離婚を経験した女性には更に感慨深いものがあるのかもしれません。

前回観たときと、今回観たときと、ラストシーンに感じた感想は変わっていない。


あの7〜8分の間に夕陽が海に沈むシーン。ふたりで沖に向かい泳いでゆく。光といい静かさといい、ここだけ全く独立した映画のよう。
何もかも浄化されてゆく。


監督はもしかしてこのシーンだけ撮りたかったのでは?と思うほど…。ラストの構想が先だったのかも知れない。


それにしても、旦那が人間的にダメ過ぎる。優しくもない。イケでもない。


ただ、ここまで酷くないにしても、男と女の結婚生活には5つどころか、数え切れないほど相容れない行き違いがありますわ。。
ARiES

ARiESの感想・評価

5.0

このレビューはネタバレを含みます


かっこいいね〜
こちらも優雅な作品🍂

幸せ絶頂期のジャケ😉🥂
原題『5×2』かっこいい

別れ、特別なディナー、出産、結婚式
出逢い、時間軸を遡りながら
5つの挿話で綴られる

離婚調停から始まり
別れのSEX.、💔
別れ際に、復縁を迫る憎らしさ〜
勝ち負けも憎らしい

リビングのシーン大好きです

想い出の中に溶け込む曲の中でも
Dreamland🍸
ロバート・マイルズ🫰とても嬉しい

2人の出逢い🍂
夕陽と海の光景は絵画のように美しい
リビング&エンドロールのSexyなintro♪

Sparring Partner
🍾🥂Paolo Conte

雰囲気とてもよくて溶けてしまいそう...


👶🍼B.D=ozon監督のB.D🤭ウフッ


森から現れる
アラビアンナイト🏺🍃ヒュルリ~
【隠れた傑作⁉︎シリーズNo.47】

《”終わり〟があるから、愛は”輝く〟のか…?》

名匠フランソワ・オゾンが描く、ある夫婦の物語。フランス作品。
ソフト所有。再鑑賞。



フランソワ・オゾンの感性でリアルに描く、”愛の変遷〟。

別れからこの物語は始まる…
そして出会いまでを逆行していく。

別れ〜裏切り〜出産〜結婚〜出会い

時間軸が逆行していく流れだから、結末への伏線がより情緒的になり、胸を締め付ける…

離婚、大恋愛を経験した男女なら誰もが通った”愛の変遷〟。
どんな別れになったとしても、出会った頃のときめきと至福の時間は少なからずあったはずで…
夫婦なら出産が大きな変化となる。
父親になったことに戸惑う男性心理、母親となっても女として見られたい女性心理の描き方に奥深さがあり素晴らしい。
そして、男女の別れに対する向き合い方の違いを繊細に表現している。
世界共通で男はやはり”女々しい〟生き物…(苦笑)

フランス映画ならではの優美さに、フランソワ・オゾンの感性が溶け込んだ愛の物語。
”ブルーバレンタイン〟で何かしら感じた方にはオススメしたい逸品です。
ハリコ

ハリコの感想・評価

4.0
物語が明るい方向へ展開するにつれ、心の中に残る切なさ。人生、恋愛の縮図をフランソワオゾン監督は90分で表現している。

オゾンは主演女優を最高に美しく描く天才。彼が起用する女優たちは美女ではないが、物語の中盤には主演女優の美しさに魅入ってしまう。

彼が女性の内面を繊細に美しく表現することに長けているからなのかもしれない。

今作は無駄な台詞が一切無いので映像に集中できる。

物語をつなぐ音楽だったり、作中の小さな出来事は見終わった後にも味わえる良質な映画。
フランソワオゾン監督 6作品目。

DVDの TOP画と音楽が
凄く良くて眺められますw

作品は 冷え切った二人が
離婚調停で別れるシーンで始まり。

終わってから尚 身体の関係を
求める元夫と拒む元妻と…。

男性からすると 終焉の儀式?
理解出来る様な出来ない様なw

そこから出逢いまでを逆行し
二人の関係性を映し出すけど
何かもう終わってるよね。と
思ってしまう そんな軌跡で。

ラストカットが 美し過ぎました…。

ヴァレリアの立ち居振る舞いや仕草
目の表現が本当に素敵ですね。
あんなに夢中だったのに…

離婚が成立してから肌を合わせようとする。
けれどそこはもう、心が離れてしまっていて、とても続けられる感じではない。
強引にひとつになろうとしたところで、虚しさ悲しさしか残らない。

少しずつお互いの行動が微妙に気になりだして、それが積もりに積もって、さあ爆発!

どんな夫婦にもあるだろう試練。
結局経済力だったり、一緒に居た方が得だ!と思わない限りこういう結末が訪れる。

出会った頃の明るさ、楽しさ、
経年劣化した身体。
とても素晴らしい役柄、お見事でした。

時間を追ってリバースしていく中での幸せな時間が観ていて辛かったけど、自分に置き換えて色々と考えさせられました。

ラブラブな老夫婦
その境地にたどり着くためには、辛く苦しい我慢、忍耐が必要なのかな?
何遍やっても悟りを開かないとね(^^)
さじ

さじの感想・評価

4.0
妻マリオン役のヴァレリア・ブルーニ・テデスキさんの演技が素晴らしい。調べたら『歓びのトスカーナ』のかただった。こちらも傑作。

①離婚。弁護士の読み上げる乾いた条文を、身じろぎせず退屈した冷たい態度で聞く妻と、やや落ち着きなくイライラして聞く夫のシーン。二人の現状認識にすれ違いがありそうなことをさり気ない態度で伝える演出。のちの結婚シーンと対をなす。
つづく賛否の分かれそうな露悪的な性描写。見ていられないが、耐えて見ると、きっかりケリを付けたいが為に受け入れた妻と、まだ“これによって”確かめられるのではと妄想し、拒絶を咀嚼できずにいる夫との対比を感じる。妻の想いが完璧に無ではなく、対話に応じるつもりはあるものの、だからこその絶望と涙がそこにあることを見せつけられる。

②ある夕食。
ゲイの夫兄に対する態度と就寝シーンで、ロマンチストな妻とリアリストな夫の違いが浮き彫りになる。音楽に合わせて踊る妻にとって夫婦生活は気分を盛り上げて楽しみ抜くモノ、静かにソファに座る夫にとっては一つの事業、第一義的には子育てである。
不貞の告白があった晩に妻はそんな気になる訳はなく、しかし夫はそれを読書の後にくるルーティンのように当然、待ち構えている。事業を構成する習慣を乱された夫は、その存在意義である子供へ意識を向かわせる。妻はそれを見て、かわいい人、といって気分を上げる材料とする。

③出産。夫は妻の予定外の出産にウダウダとして結局、会いに行かない。この解釈は難しかったが、習慣を乱す事象の嫌悪、出産への意識の低さ、愛しているかどうかの疑念、あるいは望まない妊娠、あるいは父性の不確実性、を推測させる。
①②のシーンで子供を気遣うのは、夫にとって子供こそがこの結婚を持続させるものであるからかも知れない。夫が産児室でどれが自分の子供か尋ねるシーンが印象的。出産の受け入れ難さを示している。
電話で『愛してる』『着替えを持ってきて』は、対話の成立が難しいことを感じる。夫は自分を“受け入れられる”ことに愛なのだろうが、妻にとっては“何かをして貰う”ことが愛なのだろう。

④結婚式。ふわふわして感情に正直すぎる妻の真骨頂が表される。初夜の不貞を暗示するシーンののちに、眠りこける夫へ愛しい人と擦り寄るシーンは自然な表現だが衝撃的。この罪悪感と寂しさと高揚感と安心感の入り混じった行動を描いた映画は観たことがない。

⑤出会い。
恋愛やロマンスの誤解と一回性について考えさせられる。偶然に必然を見ずに居られない人間と、妻の幼さ、夫の軽さが描写される。妻も夫も未熟で、その未熟さが共通項となって二人を引き寄せたことを感じる。夫と、嫉妬する元恋人との性描写のほうが上手くいっているように見える。この嫌味っぽいが大人な元恋人と居たほうが、未熟な夫は良かったのではないか、と思わせる。
ここまで来て『存在の耐えられない軽さ』を想起する。また、『ブルーバレンタイン』はウゲーって感じだったけど、こちらはなんだかオシャレ。

フランソワオゾンは『スイミングプール』からの2作品目。奥深さと言ったら軽すぎるような、上質な映画体験をありがとう。
夫婦が離婚するシーンから始まり、時が逆行していく作品。
どうして子供の誕生が素直に喜べないのか…二人の歴史を遡る事で何となくわかった。
二人の幸せの始まりがラストシーンというのが切なかったです。
2022/104
ちい

ちいの感想・評価

4.0
一番残酷なシーンから始まりどんどん遡って運命さえ感じる二人の始まりで終わる。印象が強いラストシーンやけど、それぞれ考えて下さいの時間だと解釈しました。
これはご法度な気するけどツッコミどころが多いのは否めない。二人がとてもタイミング良く出逢ってしまったと思ったしこの結末になることも理解できてしまう、、。この手の映画って男性が最後いつも一回引き止める、未練のある言葉口にするイメージがあるけどその心理が私にはまだわかりません、、。男女って難しいな、、。
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