にゃんにゃん

約束のにゃんにゃんのレビュー・感想・評価

約束(1972年製作の映画)
3.5
岸惠子が観たい気持ちになって鑑賞。オープニングから映像と音楽の美しさに心奪われてたんだけど、繰り返され続けるルグラン風メインテーマとコテコテなメロドラマ感はだんだんと胸焼けしてくる。こんな軽薄でうざい男やだな私。ただしショーケンの黒コートスタイル、程よい肩幅とキュッと絞った細いウエストは完璧すぎる。コートかっこいい俳優ナンバーワンのグレゴリー・ペック(私調べ)に迫る勢い。孤独な男女が心を触れあわせ、という機微の描写が薄くていまいちピンと来ず、ショーケンがなんでこんなにつきまとってくるのか、岸惠子がなんでこんな男を相手にするのか、なんだかよくわからないなあと感じつつ、刑務官のおばちゃん南美江は素晴らしく、ちゃんとリアルな展開をして、終わってみるとまあ悪くはない映画だった。韓国ドラマっぽいと思ったら韓国映画「晩秋」(1966)のリメイクらしい。オリジナルを観てみたいけどフィルムが消失したとか。
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