「あなたはあなたの関係者ですか？」という言葉の真の意味は園子温の著書「けもの道を笑って歩け」に詳しく書かれていて、映画の中ではそれがどのように描かれているか気になっていたが、自殺者の皮膚がその人の外側の自分で、自殺するその肉体が真の自分、つまり自分と関係していない自分という風に描かれていて興味深かった。また、その皮膚を繋ぎ合わせたものを“サークル”と、題名にも表現されていて、(劇中でも述べられているけど「自殺クラブ」は存在してないんだよね)この時はまだ園子温はとにかく上手いものを作りたくて必死だったのかとも思った。しかし、この映画はこれ以降の彼の作品に繋がるテーマが盛りだくさんで、原点であり、終点であるのではないかと思った。ただ、「あなたはあなたの関係者ですか？」というメッセージ性が強すぎて、集団自殺、インターネットの危険性、カルト集団など他のテーマが薄れてしまっている気もした。はい。文章無茶苦茶ですが、要するに、園子温好きは観るべきと言うことです。
