東京で音楽活動をしているユカリ(xiangyu)は、阿寒湖をゴールとした日本一周の旅をしていた。 ユカリが夏(夏編『urar suye』)に阿寒湖に訪れたときは、自分のアーティストとしての将来性を信じきれず、思い悩んでいた。 しかし、阿寒湖の大自然やアイヌ文化に触れ、そして、アイヌコタンに住まう人たちとの交流を経て、ユカリの中で何かが変わっていった。 阿寒湖でダンサーをしている大学時代の友人サヤに「いつか辿り着くよ」と背中を押され、力を抜いて自然の流れに身を任せるようになったユカリ。 しかし、半年が経ち、ユカリの中で「本当に“どこか“にたどり着くのだろうか」という不安が大きくなっていった。 そして、旅のゴールでもある冬の阿寒湖アイヌコタンに再び訪れることに。