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The Stranger(英題)
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『The Stranger(英題)』に投稿された感想・評価

Omizu
3.5
【第82回ヴェネツィア映画祭 コンペティション部門出品】
『17歳』フランソワ・オゾン監督がカミュの「異邦人」を映画化した作品。ヴェネツィア映画祭コンペに出品、セザール賞では助演男優賞(ピエール・ロタン)を受賞した。

2025年の作品が2027年公開ということで待ちきれず鑑賞。カミュの小説を割と忠実に映画化している印象。オゾンらしい映像の美学あふれる秀作。

白黒映像の美しさ、『幻滅』バンジャマン・ヴォワザンの自然体な魅力があふれている。オゾンらしいクィア描写は今回はなく、小説を忠実に再現しようという一作。

母を亡くしたものの涙を見せず、殺人に手を染めてしまった男の不条理劇。淡々とした描写が逆に妖しさを醸し出している。

映像は流石オゾン。美しく詩的だ。ヴォワザンの自然な演技もよく、死刑前後の描写も良かった。オゾンらしい詩的な一作。
Omake
4.0
ずっと新潮文庫の『異邦人』を持っていたのだけれど、どうしてもその世界に入り込めず、数ページめくっては諦めるというのを繰り返していた。

映画はヴィスコンティ版は見ていなくて、こちらの作品を観て、初めて雰囲気を掴み、その後一気に本を日本語で読んだ。

映画はモノクロームで、光の描写が美しく、アルジェの熱気や後半牢屋に差し込む光、そして「太陽のせい」というナイフに反射した光など、映像ならではの演出がいきていた。

本では主人公ムルソーの一人称で語られているが、映画では一人称のモノローグは入っていない。映像と会話だけで彼の乾いた性格、自身も含めて全てに対する無関心さ、異邦人、étrangerが持つダブルミーニングがよく表れていた。

本の解説にあったが、ムルソーにはモデルとなる人物がいたそうで作者カミュはムルソーという人物をとても気に入っていたらしい。
この作品のムルソー役の俳優は初めて観たがよく雰囲気に合っていた。ま、最初に映画の方を見てしまったせいもあるけれど。

何が「不条理」かといえば、何もかもが不条理だと思った。
彼がアラブ人を殺した理由も、フランス植民地下の裁判における人種の偏見も、そして裁判で争われたのは殺人事件そのものではなくて、その少し前にあった彼の母の葬式で彼が泣かなかったから。つまり、言ってみれば彼が善きキリスト教徒ではなかったから。

映画の終盤、刑執行の直前に聖職者がやって来るのだが、そこでの2人の会話には若干創作があり、それは裁判の不条理について明らかにする場面となり、このシーンがあったことで私には分かりやすかった。


最後の墓シーンはオゾン監督の創作だろう。
海嘯
3.3
ぬぁーーーーーーーーー、これ『異邦人』か。はじめっからなんか知ってるなぁと思いながら観てて、悶々とし続けて最後まで解決しなかったんよ。
カフェインの錠剤をかち込んでいったのに、テンション上がって飲んだワインが効いて寝てしまった。
ストーリー知ってるしなぁって緩んでしまった。モノクロやし。フランス語やし。
だがしかし、終盤ぐらいで神父さん出てきてあのメロい人間と気がついて目カッピラいた。また良い役やってますわ。スワン・アルローやった。『落下の解剖学』で弁護士役やっていた人。
主人公もイケメンやったけどな。

エンドロールで使われていた曲が大変ハオ〜^_^

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