わだげんた

お引越しのわだげんたのレビュー・感想・評価

お引越し(1993年製作の映画)
3.6
田畑智子が神掛かってるなぁ。

お父さんが中井貴一で、お母さんが桜田淳子。桜田淳子と言えばなんかいろんなことが思い浮かんじゃって、現実での出来事を役に反映させちゃったり、なんか先入観がいけない方向に入っちゃった。でもまあ、中盤以降はそんな先入観も吹っ飛んじゃったけれど。

相米慎二と言えば長回し。それを楽しみに観ているところがあるんだけど、シーンシーンで効果的に使われてて、なんかすげえな、と。

不仲な両親に振り回される娘、って話が軸なんだけれど、なぜ両親が不仲かってはっきりした理由は提示されないの。でも二人のやりとりを見てると仲が悪い理由もわかっちゃう。両親のギスギスぶりが半端ない。

そんな二人が修復不可能なのは賢い娘にはお見通し…、のはずなんだけどそこはわからないふりをして、なんとか二人を元通りにしようとする姿が健気でね。

相米組の常連の鶴瓶師匠も学校の先生役で登場してて、ちょっと厳しいストーリー展開の合間合間をほっこりさせてくれます。
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