せいけ

お引越しのせいけのレビュー・感想・評価

お引越し(1993年製作の映画)
5.0
家族の不和を描いた作品としても、夏休みを描いた作品としても傑作
子供の視点から見た理不尽な大人の世界
その世界に迎合することなくなんとか自分の力や意思を表明し続ける田畑智子の存在感に引き込まれた
空間の使い方やロケーションを活かした演出も凄まじい
終盤のファンタジックな飛躍も面白い
小さな出来事からの飛躍とそこからの帰結はまさしく一夏の非日常のよう
長回しや炎を象徴的に扱った映像を美しい