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お引越しのKのレビュー・感想・評価

お引越し(1993年製作の映画)
3.5
三角テーブル。親の離婚危機。子どもとしてそれをどう解釈しどう受け入れれば良いのか。葛藤、怒り、悲しみ。対処できない感情。子役時代の田畑智子さんはアニメの世界から飛び出してきたようなビジュアル。契約書。アルコールランプ。「なあ、あたしはお父さんとお母さんが喧嘩しても我慢したよ、そやのになんでお父さんらは我慢できひんの」。「なんで産んだん」。キリンのぬいぐるみ。琵琶湖。終盤は幻想的かつ抽象的。この瞬間にしか撮れない映像と表情が詰まっていたように思う。「おめでとうございます」。少女の成長物語として完成度の高い一本だと感じた。
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