コメディタッチだけれど、終盤にかけてアツい展開も用意されている変わり種なマカロニウエスタン末期の名作。ひょうきんなテレンス・ヒルや、諦念とともに温かみの感じられるヘンリー・フォンダのキャラクターが魅力的。特にヘンリー・フォンダは気が張り詰めるような役柄ばかりやっていたイメージがあるから、新鮮な目で見ることができた。映像としては早回しを多用したアクションはコメディだからこそ生まれるテンポ感を生むのに一役買っている。そして何よりも、憧れの人にはいつまでも強くあってほしいと望む若者と、その若者のために張り切る老人の洒脱なやりとりが楽しかった。