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星を追う子どものtatsuのレビュー・感想・評価

星を追う子ども(2011年製作の映画)
3.0
新海作品はほとんど鑑賞してきましたが、今作は初鑑賞となりました。

これが、とんでもねー作品でした。まず、全体として皆さんが言ってるようにジブリ感がやばいくらい強いです。ナウシカ、もののけ、ラピュタ辺りのパロディと言っても過言ではないくらのジブリ感。あとエヴァ感も相当強い。無機質な感じとかは結構エヴァ味強いですかね。

最近の話題作はどちらかというと現代を舞台とした作品が多いので、こういうファンタジー要素濃いめの作品もあったというのは驚きでした。

そして、予想していた話とはだいぶ異なる結構エグめなラスト。正直、全然スッキリしない着地なので驚きました。個人的には、こういう鬱ラストも嫌いではないですが、あたかもハッピーエンドのように終わらせる感じがAir まごころを君にを彷彿とさせて、これもやっぱりエヴァ味を感じました。

ただ、主人公泣き過ぎ問題と、主人公の目的がイマイチはっきり分からなかったりなど、肝心のメインキャラへの感情移入ができないのが大きな問題点と感じました。ある時は敵、ある時は父のような存在にも見える先生の方が、よっぽど感情移入せざるおえず、それが故にラストの展開はモヤモヤしか残りませんでした・・・

監督の作家性なのか、空の描写は今作もとてもキレイで、映像美を見れたのは良かったです!
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