現代の東京で、35歳ゲイの大河は、理想からかけ離れた人生を送っている。フリーのマッサージ師として仕事をしながら、ゲイ・ポルノのオーディションを受け、クラブや発展場、出会い系アプリで軽い繋がりを求める孤独な毎日。そんな時、姉から父親の癌が悪化したことを知らされ、実家に戻る。そこで、家族の財産分与の話が出てくるが、家族を持たないゲイの弟である大河が平等な遺産を分け与えられる資格がないと思い、彼女が抱える日々の不満が一気に大河にのしかかる。“普通の家族”を求める大河であるが、現実とのギャップに悩み、ある日彼はとんでもない行動をとってしまう・・・。