突如、暗闇の中から現れた死神が広瀬泰造に告げた。 「あんた、寝たまま死んだんよ」 死をまったく自覚していなかった泰造に、死神は「生き返る道がある」と提示する。 目覚めると泰造は、二年前のある日、亡き姉の家にいた。 姪たちと共に遺品を整理する中で、泰造の失われた記憶が少しずつ蘇っていく。 そんな折、病院で出会ったのは姪・前田真唯の先輩・上坂未来。 彼女は裏社会の男たちに追われ、さらに自身の命にも限りがあるという。 失踪した恋人の行方を追う彼女を、泰造は真唯たちと共に匿うことを決意する。 再び現れた死神が泰造に「天国へ行く為には、まだ果たすべきことがある」と告げる。 過去と現在、生と死、愛と喪失が交錯する中、抗う者たちの進む道に光はあるのか…。