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Mom(原題)
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『Mom(原題)』に投稿された感想・評価

スイ
4.0
日本では「マダムインニューヨーク」などで有名なインドの国民的大女優で2018年に亡くなったシュリデヴィの遺作となった作品

義理の娘が性的暴行を受けたにも関わらず、罰せられなかった加害者たちへの報復を決意する母のストーリー

これ義母の立場っていうのがポイントなんですよね
でも女なら、この加害者たちを罰したい気持ちにぜったいなると思います
ほんのり匂わせるドラウパティーのくだりも効いてるなぁ

なによりシュリデヴィの圧巻の演技力に腰抜ける

報復を決意した時にサフラン色の布の中を歩くシーンなんか…もう…😭

仏教においてオレンジ色(サフラン色)は忍耐や怒りを鎮めるという意味があるようです。そんな真逆の精神を表してるのが…いや〜上手い
さすがインド映画は成熟度が高いと言わざる得ない

性的暴行のシーンも直接的なシーンは無いのだけれど本当にしんどさが伝わるというか、あの車の運転手を変わるところとか…もうほんと糞クソなイメージをわかせてくるの、やたらめったら暴力シーンを流す邦画とは違う(他下げでごめんなさい)


単なるセンセーショナルな復讐ものにはなっていない素晴らしい作品ですが、この夏(なんと8/20)でNetflix配信終了です🥲すんません

ぜひ復活してほしい…!そしてぜひ日本語字幕つけてほしい!!
てれ
4.5
性的暴行された娘の変わり果てた姿。打ちひしがれて絶望にむせび泣く母。こんなのだめ。絶対許されない。あってはいけない。
「魂の殺人」とも言われているレイプ。女としてはもちろん、人間としての尊厳を踏みにじる所業で、被害者の恐怖も絶望も計り知れない。

Momという題名で主人公は一人の母親デーヴキー。娘は2人で、そのうち1人は再婚した夫の連れ子で血が繋がっていない。義理の娘は年頃でなかなか心を開いてくれないけれど、その娘が苦しみに突き落されたのを見て復讐に動くデーヴキーの姿に私は泣いてしまった。法も警察も役立たずだから自ら裁くという母の静かで激しい怒りは、娘への無償の愛によって動かされていることがよく分かる。だからこそMom(母親)という題名の重みがとても響く。

シュリデヴィ様の母親役には、もう鳥肌が立つほど心揺さぶられる。遺作ということで、大女優である彼女のこんなに素晴らしい演技をもう見られないというのがとても悲しい。マダム・イン・ニューヨークといいシュリデヴィ様の母親役はハマり役だし、母親という役に多彩な感情や深みをもたらしている。

加害者の行動範囲の情報をデーヴキーに提供してくれる探偵役のナワ様、めっちゃ怪しげだけど超優秀で心強い。事前に調べてなかったらナワ様だと気付かなかったかもしれないくらいの化けっぷり。

ずっと観たかったけれど配信終了間近になってから見つけたので大急ぎで鑑賞した。ぜひとも日本語でも観られるようになってほしいところ。