ヒュー

独裁者のヒューのレビュー・感想・評価

独裁者(1940年製作の映画)
4.2
初チャップリン♪

80年前にここまでメッセージ性が強く社会風刺をした作品が作られていたとは。非常に挑戦的かつ恐らく当時の見方によっては過激ながらも非の打ち所がないのが凄すぎる。
偶然顔が似ているユダヤ人床屋と独裁者ヒンケル。爆笑するようなことはなくても楽しく面白く観れました。ヒンケルが部屋で地球儀をフワフワするシーンやブラームスのハンガリー舞曲に合わせて散髪するシーンなどが特に好き。少し可愛らしささえ感じましたね(笑)。
そしてラスト6分、伝説のスピーチ。演技とは思えないほど熱の篭った言葉。一言一言の重みが凄くこれほど震えた場面はない気がする。迫力や感動とはまた違う形で心を震わせてくれた。現代でもこのスピーチが十分通用するのは世界平和がなされているとはとても言い難いから状況だからだと思いました。

これがチャップリンにとって初のトーキー作品だったんですね。ほんと凄すぎる。
ヒュー

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