ひら

独裁者のひらのレビュー・感想・評価

独裁者(1940年製作の映画)
5.0
まさに"映画史上に燦然と輝く傑作"。
この言葉で評される映画は数あるが、「独裁者」に匹敵する映画はこの世に存在しないだろう。
そう断言してしまうほど、この映画は人間讃歌の輝きに満ちている。
あるべき秩序が壊され、狂気が漂う世界でチャップリンの紡いだ言葉はどれだけの人々を勇気づけただろう。
滑稽な動きと巧妙な演出に声を出して笑ったかと思えば、シリアスなシーンに息を飲み、最後には涙する。ラストの演説には生涯忘れようのない感動を覚えた。
この映画を中洲大洋洋画劇場最後の日に満員の中スクリーンで観れたことに大きな喜びを感じると共に、これまで映画の素晴らしさを伝え、愛されてきた劇場の功績に敬意を表したい。最高の映画体験でした。
ひら

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