Winnie

独裁者のWinnieのレビュー・感想・評価

独裁者(1940年製作の映画)
5.0
感想を書くのが、烏滸がましいほどです。

時代背景から言っても、チャップリンの先見性、(ホロコーストの存在を知らず、この映画の製作中にはアウシュヴィッツ強制収容所すら建てられていなかった)
ユーモア、笑い、哀しみ、ラストのあまりにも、有名な演説は、脱帽という言葉しかありません。命懸けの作品。

この作品を制作したチャップリンは、ヒトラーという人間が次に何をするかを予見できたのだと思います。ということは、チャップリンにも、それほどの能力が備わっていたということ。それを、俯瞰的に、なんて馬鹿げたことなのか、恐ろしいことが始まるのか!
これを命懸けで作らなくてはいけない!歴史は繰り返される!というチャップリンの魂のメッセージをこの映画から感じます。

人間の持つ力は、偉大であり、ヒトラーのホロコーストは、学校で学びますが、ぜひこの映画も同じように子供達に見せてほしい!!

チャップリンとヒトラー、愛に向けるか、憎しみ向けるか、この分岐点は一体何なのでしょう。

チャップリンとヒトラーは、同い年。4日違い。そして髭のはやし方や見た目が少し似ています。(チャップリンは、本当はイケメン)

運命を感じます。お互いに何か感じるものが絶対あったはず。

色んなことを考えさせられます。

絶対に見るべき名作!
Winnie

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