結婚詐欺と強姦被害の衝撃を抱えている女性（沢口久美）が、人里離れた土地で厩舎を営む青年に庇護される。性衝動を駆り立てられた女性の顛末を描いている、日活ロマンポルノ。ビジュアルワーク製作。ロマンXシリーズ。「衝撃」は「ショッキング」と読む。

サディスティックな犯罪者カップルの標的にされたヒロインが、廃工場で吊り下げられて、頭から油をぶっかけられて、火炙りの危機に直面する。目を背けたくなるほどの凌辱行為を見世物にするパターンかと思いきや、意外にも中盤からドラマが動き出す。

ヒロインと接触する青年は、女の愛欲に対して畏怖の念を抱いている人物という設定。妻のことを愛しているけれど、情欲を真っ向から受け止めることに恐怖している。そんな青年が、訳ありのヒロインを親切心から匿ってしまう。

馬の種付けを間近で見て、子宮の疼きを覚えるシーンが白眉となっているが、1977年度「東京チャタレー夫人」（藤井克彦監督）で同じことをやっているので、二番煎じでもある。女性の性エネルギーを題材にした、ポルノ映画のマニュアル的作品。