衛星劇場は良いね！観ることができないと思っていた旧い松竹作品が見られるんだから！

しかし、なんだか時代が逆行するような内容になっている。
GHQ占領下の映画は、GHQによる検閲があったからかもしれないが、ことさら古臭い風習を強調して描き、戦争に負けたことで日本はこれから"自由平等"で良くなるんだ的な内容になっている気がする。

家父長制的な古臭い風習が描かれているのは、田舎を描いているから仕方がないかもしれないが…。
がしかし！戦前の1930年代の松竹映画は、東京や大阪を舞台に自由恋愛万歳、女性の社会進出万歳の映画を積極的に製作していたではないか！あんなにモダンで現代と変わらない価値観だったのに…、戦前の日本はすべてが旧弊だったという風に描かれている気がする。
と、ここまで書いて気がついた、だからタイトルが旧弊の対義語の『新風』なのか！笑
単純なアメリカ人が考えている想像の"日本"のイメージを押し付けられている気がするのは気のせいか。
しかし、現代の日本人が観たら何も違和感はないのだろうなぁ。それが恐ろしい。戦後の歴史教育は、アメリカ人の視点で教えられており日本人の視点が欠けているよなぁ。

この頃の高峰三枝子はどこからどう見ても本当に美しいが、英語の朗読もまた素敵だね。
高峰三枝子が英語教師だったら、英語を好きになっていたかもしれない！
是非個人授業を受けたい笑