愛人を囲っているエリート族の大学教授に強姦された女性（森愛子）が、サディストの青年と共謀して復讐を遂げようとする。サドマゾ心理を利用した寝取られ劇を描いている、日活ロマンポルノ。ENKプロダクション製作。

プレイボーイ気質をもつ教授に弄ばれたヒロインが、凌辱プレイを得意とするパートナーに妻（橘雪子）と愛人（羽田絵里）を寝取らせながら、最終的には自身の性エネルギーで教授をミイラ化させていく。自らの「魔性」で復讐を果たす系統の定番ストーリー。

ロマンポルノの功労者・橘雪子が、常に出突っ張りの状態で凌辱行為を受けまくる。ロマンポルノと一緒に骨を埋めようとする精神がひしひしと伝わってくるため、不思議な感動が呼び起こされる。

ヒロイン役の森愛子もまた少女と大人の中間の佇まいを十分に発揮しており、危険な妖力がビンビンに感じられる。緊縛・調教を見世物にしたSM映画としてはかなり薄味だが、リベンジ劇自体はそれなりに見応えあり。