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人間の証明のhitmanのレビュー・感想・評価

人間の証明(1977年製作の映画)
5.0
終戦してまもなく新橋の闇市にて一人の女性が進駐軍のGIの集団に強姦されそうになり勇気ある男性が彼女を助けようとしたが逆に暴行されたうえに撲殺。その惨劇をなす術もなく黙って見るしかなかった日本人たち。少年時代の棟居は目の前で父親を殺され大きなトラウマを抱えたうえに後の八杉恭子を庇って命を落とした父親を間接的に殺した彼女を恨み、そして世間を恨み人間不信を抱えたまま大人に成長した棟居。片やGI集団のひとりはニューヨーク市警の刑事で過去の蛮行を頭の中で風化してるシュフタン。まさかニューヨークで再会するとは思わず戸惑ったうえに彼を憎みつつも感情と仕事は別と割り切りジョニーの父親捜しの相棒となったが東京でひき逃げ殺人を犯し恭子によってニューヨークに高跳びされた息子の恭平を射殺したシュフタンに「てめえ、日本人を何人殺せば気が済むんだよ。」と私情を吹き出した棟居。 その棟居を生真面目な徳吉(大都会2の)として熱演した優作に乾杯です。那須の鶴田浩二さんは渋い演技で脇を固めてました。 
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