星降る夜にあの場所で

犬の生活の星降る夜にあの場所でのレビュー・感想・評価

犬の生活(1918年製作の映画)
4.7
所有ソフトにて何度目かの再鑑賞。

ここんとこちょっと感想文が長いなぁ…
今回もちょっと長い…
次回からは当分短文感想に自粛!
興味がある方以外はスルーが賢明です。

どの作品にしようかと悩み抜き、やはり今夜はチャップリン作品で大・大・大好きな中短編の中ではマイベストのコレに決めた!

ある意味ネタバレ全開ですので、未見の方にはあまりお勧め出来ません。
御一緒に再鑑賞しましょう♪といったテイが強いので…




ん?なんか冷えると思ったらこんなところに…こいつで塞ぐとするか。おっ!これ手袋になりそう。
(さぁ、始まりました!のっけから、この映像!!!キッチリとハートを掴んできます。 あっ!犬のチャップリンだ(仮に犬ップリンとしよう)!かわゆい♪)

ん~たまらないなぁ~この匂い。1つぐらいなら、バレないよね♪
(危険を顧みず、ご丁寧にマスタードまでつけてます。どうせなら美味しく食べたいもんね☆ 後ろ!後ろ!見てるよ警官が(笑))

ホイホイ♪ソレソレ♪捕まえられるもんなら捕まえてみな!(=゜ω゜)ノソレソレ♪ホレホレ♪
(煽る煽る♪何て華麗な体捌き、捕獲回避能力が著しく優れています!瞬時に導き出される驚愕のテクニックの数々でいとも簡単に逃げ切りました)

仕事して金稼がないとだなぁ~ ふぅ~ Oh, my god! ┐(´~`;)┌
(募集されていた仕事が、ことごとく他の求人者に奪われていきます。ここぞの生存競争にはめっぽう弱いのでした(笑))

腹減ったなぁ~なんか食べらるようなものないかなぁ~(;´Д`)
(しかぁ~し!失意のどん底真っ最中でも正義の心は忘れません!絶対絶命のの犬ップリン(この時がファーストコンタクト)を命がけで救い出します。ダブルップリンを追いかけまわす野犬役の皆さんの演技力が尋常じゃない)

お前も腹すいてんだろ?ホレ!お飲み♪
(この尻尾を使った発想に1つ目の【ビックリ賞】授与!神がかってます)

さてと、もう無理。我慢できない。ってことで、無銭飲食にでも出かけるとするか。
(犬ップリン早い!早すぎる!いつの間に!!ゼロコンマ何秒でソーセージをゲット!初鑑賞時、その瞬間を目視出来ず思わず巻き戻ししたっけな。そのあとは店主(チャップリンの実兄シドニー)とチャップリンの達磨さんが転んだ対決。チャップリン圧勝♪にして物凄い数のケーキを平らげました。この人はラクダなのかもしれない。これで当分生きていけるのだろう。そしてまたあの警官がバッドタイミングで登場)

喉が渇いたなぁ~ただ酒でも飲みにいくかぁ~ ありゃ~犬の持ち込み禁止かよ。仕方ないなぁ~
(なんて簡単には諦めたりはしません。こんな日のために俺はガブガブのパンツを履いているのさ!と言わんばかりに、犬ップリンをズボンの中に(^^)v パッと見、パンツの中に犬ップリンが入っているようには見えません。ところが…は~い!ここで2つ目の【ビックリ賞】 体隠して○○○隠さずプリ♪プリ♪プリ♪プリ♪(笑) ついでに太鼓もポン!ポン!ポン! さっき犬にパンツのお尻部分を破り取られた伏せん回収完了しました( ̄ー ̄)ゞ そして…Fall in love(∀*。善行に目覚めるカウンターのおじさん(笑)) あっそうそう、おばちゃん(女装男性)感動して泣くのはいいけど、涙と鼻水の出し過ぎには注意してね!下に座ってるダブルップリンが迷惑してますから…シンゴジラでさえも尻尾振って逃げ出すような恐ろしい顔してるし…明日になったら犬禁止の横におばちゃんの名前も書かれていることでしょう)

えっ?目にゴミなんて入ってませんわ、それより良かったらShall we dance?僕とですか?はい喜んで♪
(娘さん、踊り慣れていないようです。もしかして初めてなのかも。犬ップリンも踊りまくります。ところが…幸せは長くは続きませんでした。)

チェッ!一文無しは金持って出直して来い!かよ!!!
(チャップリンはいつものように勢い余ってでんぐり返り、犬ップリンも合わせるように…すってんころりん。ダブルップリンで、追い出した店員にふざけんなこの野郎!と罵声をあびせる。ここで【ちょビックリ賞】 画といいタイミングといい絶妙)

やったぁ~神様なんて絶対いないね。生きるためとはいえ日々欠かさずにコツコツと罪を重ねているオイラにこんなラッキーが舞い込んでくるなんてあり得ないもんね♪(*^_^*)
(スリの男、警察の目をくらませるために取り敢えず穴を掘って土の中に隠す。①埋めた場所はチャップリンの寝床 ②一心同体の兄弟分、犬ップリン ③花坂爺さん ①プラス②とかけて③と説く、その心は…どちらもめでたく大金ゲット♪おあとがよろしいようで<m(__)m>

こんな事書いてたら最後まで行っちゃいそうなので、この辺でお開きに。
ここまでで約20分ちょい(割愛している面白シーンあり)、残り10分弱でまだまだガンガン面白くなりますよ~♪
当然、観てる方にしか分からないこの走り書き。
もし未見の方が誤って読んでしまい、気になるようでしたら是非一度ご覧になってみて下さい。
たった30分でこんな満足感が得られる作品はそうそうありませんよ。


今日は40年近く前から、クリスマスというよりチャップリンの命日だ!という認識を、チャップリンの大ファンだった祖父(久し振りに登場)に叩きこまれました。
私がエリザベス2世なら、4月16日をチャップリンの日とし祝日にします。
議会でも可決されるはず(笑)
彼のパントマイムは、人間に笑いをもたらすことを超越して、土砂降りの日をピーカンにしたり、枯れそうな花を生き生きと蘇らせるような力が備わっているのではないかと本気で思うぐらい圧倒的なパワーに溢れています。
世界のどこかに、チャップリン療法なるものに本気で取り組んでみようといった遊び心のある粋なお医者さんは存在しないのだろうか?
冗談抜きで、かなりの結果が見込めるのではなかろうか。
各国首脳が口にする世界平和などクソくらえ!
こういった一見馬鹿じゃないの?と言われるような試みこそが未来永劫の世界平和達成と健康増進の起爆剤になるのではなかろうか?
夢物語を語って参りましたが、言いたいことはただ一つ!

チャップリンは永遠なのだ<(`^´)>☆彡

~追記~

私はチャップリンに尋ねた。
お客さんが、あなたを観て笑った最初の瞬間を目撃したのはいつでしたか?

『あれは私がキーストン・コップスに籍を置いている時だった。その一座は、固定カメラの舞台上で主にドタバタ劇を演じていた。ある日、顔を白く塗った髭もじゃの巨漢を追いかける注文が入って、いつものようにたっぷりと追いかけまわした後悪漢が疲れ果てて地面に座り込んだところを我々警官役が取り囲み、その頭をゴムの棍棒で殴りつけた。その時いつものようにただむやみに殴りつけるやり方を変えてみたらどうだろうと思いついたんだ。私は警官の輪の一部を開けて、ゆっくりと用心深く狙いを定めてゴムの棍棒を振り上げて今にも殴りかかる格好を何度も繰り返し、最後の瞬間でその動作をストップさせた。こうして用意周到な準備の末に棍棒を振り下ろしわざと狙いを外して私は転んだんだ 。』

映画はその日の夜に上映され、結果をこの目で確かめるために劇場を覗き、その場面で観客が爆笑しているのを確認したらしい。
それは観客が一個人としてのチャーリー・チャップリンに初めて笑った瞬間だった。

by イングマール・ベルイマン