Ya映画鑑賞

乱のYa映画鑑賞のネタバレレビュー・内容・結末

(1985年製作の映画)
4.4

このレビューはネタバレを含みます

2022.77 *164

ド迫力の戦と、人間世界の本質と、少しばかりの優しさ、清さ、救い。
全てを共存させた傑作。

…と、そんな難しいことがわからなくても、例えば「世代交代の切なさ」というほぼ全人類が共通して味わう感情を描いたりもしている。
自分の命令では門ひとつ閉められなくなっているシーンは、心にくるものがあった。


「殺し合わねば生きていけない人間の悪行を、神も仏も救えない。これが、人の世だ。」


戦の場面ではしばしば台詞はおろか叫び声さえなくなる。
『台詞はいらない。絵で見せる。』という黒澤の信条を感じた。



メモ
・太郎、次郎、三郎という名前にしたのは大正解。
・戦、血も矢もすごい。また最後楓が斬られるところも、凄惨といってよい。
・作曲家は武満徹だから違うけど、前作「影武者」の音楽をある程度踏襲?
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