乱の作品情報・感想・評価・動画配信

「乱」に投稿された感想・評価

『蜘蛛巣城』じゃん。この実物主義(矢!!!)、人海戦術は完全にサイレント期の映画のノリで凄まじい。尾根の上の布陣の超ロングショット、天守の窓から雑魚を射殺した仲代達矢、三の城陥落シークウェンスは神。クレしん『戦国大合戦』のあれの元ネタを確認

宮崎美子と野村萬斎は顔がほとんど識別不能。原田美枝子すげー...
国茶

国茶の感想・評価

3.7
劇場でドキュメント黒澤明A・Kを見た後立て続けに見た乱
今年で結構衰退の話を見ているんだけど
これはもうダントツに分かりやすい衰退の話でした
気が狂っちまうシーンなんて鳥肌もん
ただ心からくる 燃え上がるものというものは感じなかったかなぁ・・・
静かに終わっていくし うん そんなもんよ人生。

鶴丸っていう役の人 野村萬斎の若いころだったのに衝撃を受けた
いや これやるんだったら野村萬斎だろうなぁ~って見ながらに思っていたんだよ
思っていて検索掛けたら本人だったんだよ びっくりだよ
黒沢の映像へのこだわりは、この作品で最高潮に達したと思うほど凄いものがある。だから役者の演技も鬼気迫る迫力。高校時代に70ミリで観たリア王を彷彿とさせる。
画面や役者の演技へのこだわりは並々ならぬものがあるが、リア王へのオマージュというか見立てが過ぎて作品としては硬すぎる印象。
Y

Yの感想・評価

4.0
映画ファンとしては恥ずかしながら初のクロサワ映画。

もともと戦国時代が好きなので(日本の城オタクでもある)、合戦シーンの迫力、中でも三の城での戦いには圧倒された。これが80年代の邦画とは。
そして何より画が本当に素晴らしい。一つ一つのカットが芸術作品のよう。

ストーリーはシェイクスピアの『リア王』を和製にしたようなものらしいが、これは別に知らなくとも十分理解できる明瞭な内容だった。むしろこの手の歴史好きであるほうが重要。乱世における身内同士の争い、まさに“乱”だった。狂言師がたまに口ずさむセリフは教養なしでは難しかったけど。

ただ秀虎が狂ってからが長すぎる⋯。もう少し淡々と天からの視点でこの乱の顛末を描けばよかったのになと思う。

この秀虎役の仲代達矢は数十年後の大河ドラマ『風林火山』でも武田信虎役で国を追われる運命なのはちょっと面白い。
efn

efnの感想・評価

4.2
 オープニングから度肝を抜かれる。仰角から眺めた丘陵に建つ兵士、その背後に聳える雲、広がる青空。以後も家督相続に巻き込まれた兵士たちが蜘蛛の大群のように城内に雪崩れ込んで天守に火を放つ。女にそそのかされた次男坊の指揮によって騎兵たちが草原を走り抜け、足軽の群れが愚鈍な蟻の大群のように続く。そのうねりに巻き込まれる旗印の儚いこと。
 何度観ても打ちのめされる。探しても探しても、これ以上に美しい広角、群衆映画を見つけることができない。分割構図のタブーを破った、本家であるデヴィッドリーンのアラビアのロレンスでさえ後半はロレンス個人のドラマだったし、エイゼンシュテインも十月で階段や橋を利用した奇抜な画を撮ってはいるが、終盤は冬宮殿のセットの限界に制約されてしまっている。色彩、陣形、何より隊列の美しさをフィルムに納めた作品は他にない。
 ただ惜しむべきはカメラの揺れやピントのボケがひどく目立つ事か。三脚が悪いのか望遠を使った途端に粗が出ていて、ロングショットもクローズアップも台無し。画質どうこうではなくピントがぼけているショットも多い。あと70mmで、そして宮川和夫でこの映画を撮って欲しかった。黒澤も監督に桁外れの予算を出す人間もいない今の世で言ってもしょうがないのだが。
 劇場のスクリーンで観た事があるが、とてつもない、まさに「浴びる」という表現がぴったりな作品だった。4Kリマスターも出た事だし、映画館で鑑賞する機会を与えてもらえないだろうか。黒澤の作品は七人の侍だけではないのだから。
因果応報。
耳が痛い言葉ほど真実。耳触りのいい事ばかり言ってくる奴を信用してはならない。
子どもでもわかるような分かりやすいストーリーだったし退屈せずに楽しめた!全然長く感じなかった!
KSat

KSatの感想・評価

3.9
力作。

傑作・名作というには画も音もあまりにも荒削りでもはやヘルツォークのようだし、物語もイマイチ頭に入ってこない。いつもの黒澤映画同様、相変わらず大事なところで神や仏云々と説明台詞を吐くのも気に入らない。

しかし、仲代達矢が全身で表した一世一代の狂気、炎上・落城場面の凄まじさは筆舌し難い。それを観るだけで充分だ。

武満徹の音楽やワダ・エミの衣装、ピーターの演技なんかは初めこそ違和感あるけど、段々、妙に癖になる。

あと、〆を飾る(後の)野村萬斎の立姿は、本当に美しい。
壮絶な家督争い。恨み、裏切り、狂気、絶望。
浮世離れした荒涼とした景色が物語を更に重厚なものにしています。
ラストシーン、姉の帰りを待つ鶴丸の姿が印象的。

ロケ地熊本県なんですね。
黒澤明が描く歴史映画。今作はシェイクスピアの「リア王」と毛利元就の「三子教訓状」を元にされています。父の家督譲渡によって起こった兄弟同士の家督争い、そして一族の破滅が描かれています。
今作はスケールが半端なく、壮大な戦国の舞台、血の表現が芸術的でした。
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