乱の作品情報・感想・評価

「乱」に投稿された感想・評価

takara

takaraの感想・評価

4.3
黒澤明、古くて何かと難しいことしてるのかなとか思ってた自分を懲らしめてやりたい。
時代劇の域を超えてて普通に面白かった。画がありえないほど綺麗だし物語も人間ドラマになっていて見やすかった。ちゃんとそれぞれにキャラクターがある感じ。
昔の人の言葉遣いだからちょっとわからないところがあった。でも、撮影的なことと、物語の展開が素晴らしいからあまり気にならなかった。あと、役者の演技が上手すぎる。

黒澤明他の作品も観よう。
最近の日本の映画観るより、こっちの方が断然面白い。
最近あまり映画見られないけど、久々に映画見た。
何か羅生門のバッドエンドバージョンのような....ってザックリしすぎか
(2018年DVD83本目)
(2018年通算183本目)
Masataro

Masataroの感想・評価

3.2
監督を褒めるべき映画なのでしょうか?

もちろん監督もでしょうが、演者の演技が素晴らしいように思いました。

途中中弛みを感じました。2時間にまとめればもっとスッキリと観れるかな。

描写は細かくも迫力がありますね。特に騎馬が出てくるシーンはカッコいい!

仲代達也の表情や目力の演技力は大したものですね。

大殿はなぜ中途半端な覚悟で家督を譲ろうとしたのか??
トップの思いつきや朝令暮改的な行動はいつの時代も破滅を招くのですね。
書庫番

書庫番の感想・評価

4.7
2017年11月17日 シネマシティにて4K版鑑賞。

圧巻の一言。
人間の業が渦巻く戦乱の世。
親と子が殺し合い、一族を殺された者が取り込まれた一族をまた殺す。
正に因果応報。

幽鬼の如き佇まいの仲代御大に視線は終始釘付け。
本当に凄い方だ。
御大の従者役のピーターのツンデレぶりがまた泣かせるのよ。
圧巻と言えば、一文字一族崩壊の元凶である原田美枝子無双。
寺尾聰も根津甚八もとり殺す、正に九尾の狐。
井川比佐志のみがその危険性を見抜くも、あとの祭り。
黒澤明監督による最後の時代劇。
とにかく製作費をつぎ込んだスケールがでっかい家族喧嘩でした。

仲代達矢のゾンビみたいなお顔芸と、「プライベート・ライアン」みたいな味気ない死の連鎖が起こる合戦シーンには静かな恐怖を感じましたが、良くも悪くも大衆向けになりすぎて少し物足りませんでした。

しかしなんといってもカラーになったことで、各軍勢が赤・青・黄・白・黒とゴレンジャーのごとく判別しやすくなっていて、白黒かつ何言ってるかよくわからないところが多かった今までの黒澤映画よりも格段に分かりやすかったです。

そしてこの映画のために城を作って燃やすとか贅沢だなぁと思いながらも、城下町が無ければ庶民も全く出てこず、なんだかリアリティを感じない出来に少し残念だなぁと思った次第でございます。
粉雪

粉雪の感想・評価

3.0
映像は素晴らしく美しいのだけど、当時の私には少し退屈だった。黒澤監督もお年を召されたな、と良くも悪くも思った作品。
mmd14r

mmd14rの感想・評価

4.0
授業の課題で鑑賞。事前にリア王を読んでから鑑賞という課題だったけれど、数年前に一度読んだからいいやって読まなかった。忘れてるところが多く、読んでればもう少し重ね合わせて観れたかなと少し後悔。

巨匠黒澤明氏の作品を観るのは初めてで、世界に影響を与えた監督がどんな作品を作っていたのかワクワクだった。さすが名監督。3時間近くある大作を飽きさせずにいられるのはすごい。壮大なスケールと名優たちの演技が光っていた。城も砂地も、日本にこんなに広い土地があったのかと思わせるぐらい大きくて、圧倒的自然を映し出していた。少しグロいと聞いていたけれど、許容範囲だったので良かった。

カメラワークに関して、全くと言っていいほどクローズアップがなく、人間の醜さや愛憎をテーマにした作品が人の表情にフォーカスしないのは新鮮だった。唯一のクローズアップは楓が二郎の城を訪れたシーンのみ。意外だった。ただ、大殿の表情は離れていてもわかるくらい豊かだった。
静寂さえも恐れることなく長回しするって勇気のいることだと思うから、それを沈黙は金というように何度も採用するのはすごい。

シェイクスピアの作品を日本バージョンにするとこうなるのかと納得。本で読むリア王よりも好きかもしれない。やはり人間は欲に弱く、男は女に勝てない。
先日、マーチン・スコセッシ監督の「沈黙」を観ていて「外国人監督にしては日本のことをもの凄く分かってくれている。というか、黒澤映画にどことなく雰囲気が似ている」と感じていました。

今回、それを確かめるべく、黒澤明監督最後の時代劇映画であるこの作品を観てみました。

結論から言えば、やはり通じるものがあると思います。たとえば、色彩、画角、土と煙りのコントラスト、蝉の声…

今回こうして、粒立てて黒澤明監督の演出を確認し、黒澤演出の凄まじさを感じられたのも、スコセッシ監督が導いてくれたおかげです。やはり、巨匠は巨匠の細かなところをしっかり観察しているんだな、と感じることができました。

さて、今回の作品はシェイクスピアの「リア王」を土台に作られた物語。

戦国時代、地域一帯を治めた一文字秀虎は、70歳の祝いの席でうたた寝をし、悪夢を見ます。目覚めた秀虎は突然隠居を表明し、3人の息子に三本の矢の逸話を用いて、今後は3人で協力し、この地を治めよと命じます。この一言から、一文字家の転落が始まります…

撮影中、黒澤明監督は「秀虎は自分のことだ」と漏らしたそうです。

もうこの頃では、資金調達の関係上、日本単独で映画を作らせてもらえず、外国との共同制作が余儀なくされます。日本人として、日本の映画で天下を取ったはずなのに、その日本で自由に映画が作れないなんて、本当、皮肉なものです。

確かにこの作品からも、巨匠の黄昏のような哀愁が漂っているように感じます。実質、この作品が最後の時代劇映画になったこともそうですが、やはり全盛期のモノクロ映画の時代と比べて、情緒を意識し、ゆったりとした能のような演出が目立ちます。

ゆっくり・静か=重厚=高級。というものが、イメージ戦略としてのセオリーですが、黒澤明監督の全盛期は、スピーディー+重厚=娯楽映画を作っていたはずです。

映画で天下を取って、"巨匠"と呼ばれ、腫れものを触るように扱われる。本当、悪夢としか言いようがありません。

この作品で黒澤明監督は、"巨匠"としてのブランドを保ちたかったのか、"最高"の映画を世に残したかったのか、その答えはただ一つ、「秀虎は自分のことだ」という一言に隠されていると思います。
家事しながらとかで真面目にみてなくて

もう一回ちゃんとみようかなぁ
雪ん子

雪ん子の感想・評価

3.8
スケールの大きい映画が見たいと思いレンタル。この監督の作品はまだそれ程見ていないが、風の音やジリジリ照りつける太陽や夕方の様子など、この監督が描く自然の音が好きだ。
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