屈指の胸糞映画。
救いが何もないです。
以下ネタバレ感想
マーサとカレンの悲劇は勿論だが、ジョーも今作品の最大の被害者と言っていい。
カレンがジョーに自分のことを本当は疑っているのではないかと問いただすシーンがあり、そのことが決定的な別れに繋がってしまう。
ジョーがカレンを信じて結婚するにしても、社会的な不利益が一生付いてくるのは間違いない。
ジョーの選択はカレンを信じるか、信じないかだけでは、もはや片付けられないのだ。
そこに迷いや疑いの心が少しでも芽生えるのは当然のことだと思う。
疑いの気持ちもほんの少しあるけど、それでもカレンを受け入れ、助けようとしてくれた彼は聖人と言っていい。
どん底にいたカレンにはそこをわかってあげられる余裕がなかったのだろう。
結局、カレンにカマをかけられ破局。
最後にはカレンへの負い目から話しかけることすらできなかった。
疑惑が晴れても後の祭り。
3人の人生を狂わせた周囲の人々、社会のあり方に憤りを感じざるを得ない。