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Orwell: 2+2=5(原題)
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『Orwell: 2+2=5(原題)』に投稿された感想・評価

chiho
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大学の授業で。
先生が翻訳してくれて見れた 社会の本質の変わらなさにげんなり、
3.0
去年のカンヌで評判よかったやつ。
ジョージ・オーウェルの生涯について、"TEXTS BY ORWELL"と冒頭にクレジットされる通り、彼自身の言葉で振り返るドキュメント。
エッセイや手紙から引用してるんだろうけど、私はそこまで読み込めてないのでなるほどってのはあった。

では映画として意味のあるものは何か。それは現代の映像が随所にあるところ。
もちろん語りはそれについて述べたものではないけど、ロヒンギャ危機なんかの映像とイギリス植民地主義に良心の呵責に苛まれた回想は重なり合うし、全体主義の批判とともにプーチンがインサートするのもまた重なる。
これらは予言ではない。彼が生きていた20世紀初頭と、現代が何も変わっていないこと、そして彼が小説で描いた世界と、本質的には何も変わらないことを示す。
アメリカの学校で名作文学がBANされまくってたり、メディアへのロビイング(献金)による危機も1984まんまだ。

やや詰め込みすぎな気もするけど、芯の部分にある批判精神は揺るぎなく、観易い。映画の素材もクラシックだけじゃなく、M3GANなんかも登場。このあたり去年のキムズビデオ感もある。

ただまあ、ハッキリ言って気分いい作品ではないよね。
そして1984に影響を受けた人なら、これらのニュースでいつもオーウェルを思い出すだろし、さして新鮮でもなさそう。
でも、渋めの声優の声で彼の回想と、ここ数年の画がドゥームスクロール的に畳みかけられると、不条理に圧倒される感じはある。

とはいえ希望は無くもない。
1984では、巻末のニュースピークに関する解説で、物語の時代より後に体制が終わり、それが研究対象になっていることが示唆されている。
大事なのは不条理を、いつか解体できるように今のうちに記録することかもしれない。この映画もきっとその一つになっていると思いたい。

あと、オーウェルは子どもの頃からおんなじ顔してるね。少数の友人とは親密な一方で、他ではよそよそしく、時にサイコみ出してたパーソナリティは知ってたけど、あの何とも言えない昏い顔で納得しちゃう。