ピロシキNo10

愛と戦火の大地のピロシキNo10のレビュー・感想・評価

愛と戦火の大地(1992年製作の映画)
3.5
インドシナ戦争、終焉の叙事詩。

監督は、撮影兵として、現場に居り、生き残った数少ない捕虜の一人との事。

撮影は、なんと現地。作戦時のフィルムは投降前に廃棄させられており、まるで現場を再現するような、気魄を感じさせる。

捨てられた戦争を闘う、最後の部隊の淡々とした記録。
見えない敵と闘う外人部隊。

米国カメラマンが狂言廻しとなっており、
戦争映画としての派手さは皆無だが、現場の持つ、場の凄みみたいなモノを感じ取れる。

カメラが良い。

歴史の一場面を描いた、メモリアル映画かと思う。執念の一作。

VHSとレーザーディスクしか出ていなかったが、今はu-nextでまさかの配信あり。
ありがたい。