らげんと

潜水艦イ-57降伏せずのらげんとのレビュー・感想・評価

潜水艦イ-57降伏せず(1959年製作の映画)
3.5
太平洋戦争敗戦が濃厚となった大日本帝国を背景に、そんな日本を救おうと奮闘する某国の外交官をスペインに送り届けるという密命を仰せつかった潜水艦イ―57乗務員の物語。
白人の外交官だけでなくその娘まで潜水艦に乗せてしまうというかなりトンデモな設定ながら、浮き足立ちつつも信頼でもって任務を続行する艦長と乗組員達の姿が勇敢かつコミカルに描かれていた。正直、お嬢さんとのファースト・インプレッション場面にはもうちょっと動揺の色が欲しかった気がしなくはないけれど、その後の事件の伏線は十分に張られていたという印象。
あえて難癖をつけるなら、外交官親娘が連合軍側の艦船に乗り移ってからのクライマックスである海戦のシーンか。数隻いた駆逐艦のどれに乗り込んだか判らなくて、河本艦長が躊躇ったり動揺したりする場面に説得力を感じずらい。親娘が収容される場面がチラッとでも映って、どれを攻撃しちゃいけないのかという事前情報が把握できていればイ―57の玉砕も素直に泣けたと思うんだけど……。