今年528本目

こんな前から環境問題って取り上げられてたんや！
そう考えるとあまり進歩してないような？？
毎年夏が長すぎて四季がなくなっていくような感じがしますが。。
それは寂しいので
自分にできることはしていきます！

• #ドキュメンタリー

環境よりも経済を優先した結果が、今の異常気象なのかな。

50年に一度の猛暑や豪雨が毎年あったり、最近では山にエサがなくなった熊が街に出てきたり…この作品を観ると全部説明がつく。

今からでも何かできることはあるのかな…
他人事ではなく自分事として考えないといけない。

「気候変動を止められなかったのは、無関心ではなく“選択の結果”だった。」

まだ地球温暖化を阻止できたかもしれない1980年代。温暖化の危険性を科学的事実として理解しながらも、選挙と企業の支持を優先し、重大な「分岐点」で誤った舵を切ってしまったジョージ・ブッシュ政権の判断を告発するドキュメンタリー。

■ 映画データ
2024年／アメリカ製作。監督はボニー・コーエン、ペドロ・コス、ジョン・シェンクの3人。
登場するのは、ブッシュ大統領、環境保護庁長官ウィリアム・ライリー、首席補佐官ジョン・スヌヌら、実際の政治家たちの記録映像のみ。
地球温暖化が政治課題として注目され始めた1988〜1992年、アメリカが「環境政策を優先するのか、それとも経済を取るのか」という選択に直面した時代を描いています。

■ 本作の特徴
3人の監督はいずれも経験豊富なドキュメンタリー作家で、彼らが選んだ手法は、全編アーカイブ映像のみで構成するという大胆なもの。
ナレーションも新しいインタビューもなく、当時のニュース、議会証言、選挙キャンペーン映像だけで物語を紡いでいます。

この構成により、監督たちは“語り手”としての主張を排し、あくまで映像そのものに語らせるスタイルを貫いています。
結論を押しつけることなく、むしろ観客が自ら考える余地を残す点が印象的でした。

■ 感想
“今”の私たちが直面する気候危機は、40年前の判断ミスから始まっていたのかもしれない。もし当時、違う選択をしていたら、という問いが、観終わったあとに残りました。

また、映像の編集テンポが非常に巧みで、過去の映像が現代のニュースのように感じられる点も見事。考えてみれば、既存映像だけで繋ぐというのは、すごく難しいんでしょうね。

■ まとめ
静かで骨太な政治ドキュメンタリー。
環境問題を「科学」ではなく「政治の物語」として描き出した点で、この状況は明らかに人間が作り出した事態なんだということが際立っています。

日本も四季が無くなりつつあり、長い夏と、短く厳しい冬、2つの季節だけになりつつあります。本作が描く1980年代。40年かけてここまで悪化しましたが、ここからはもっと短い期間で悪化しそうですね。。