福福吉吉

拳精の福福吉吉のレビュー・感想・評価

拳精(1978年製作の映画)
3.5
🐉 Jackie Chan-ISM Vol.010 🐉

拳精

◆あらすじ◆
少林寺の門弟のイーロン(ジャッキー・チェン)は修行に身が入らず、師匠から罰を受けてばかりの毎日だった。ある日、少林寺から残忍なため封印された「七死拳」の秘伝書を何者かに盗まれる。この失態に少林寺が騒然となる中、七死拳により死亡者が現れ始める。一方、書物庫に幽霊が現れるが、イーロンはその幽霊たちを懲らしめる。実はその幽霊は「五獣拳」の精霊であり、イーロンはその精霊たちから五獣拳を伝授される。五獣拳こそ七死拳を破ることのできる拳法だった。

◆感想◆
ジャッキー・チェンの製作年の年齢:24歳

ろくでなしの門弟のイーロンが拳法の精霊の修行を受けて強くなるストーリーと並行して、奪われた七死拳による猛威と少林寺内の裏切り者のストーリーが進んでいき、コメディに振り切った部分とシリアスでミステリアスな部分が上手く混在していて、よく出来たストーリーだと思います。

本作の見どころは五獣拳の精霊とイーロンの絡みだと思います。精霊は白の全身タイツに赤いビニールの髪の毛と低予算なものですが、笑わせることがメインのため、少しは気になりますが面白かったです。イーロンはこの精霊に対して怖がらず、むしろ捕まえようとする変わり者だったため、精霊と仲良くなります。

一方、七死拳のパートでは七死拳の使い手が次々と拳法の使い手を倒していく様子が描かれており、拳法アクションを主として構成されていて退屈しませんでした。

イーロンの拳法アクションは後半にならないと観ることができませんが、五獣拳での格闘アクションの他、トンファーで少林寺の達人たちを相手に大暴れしていて観ていてカッコ良く感じました。

ラストの戦いは、笑うしかなかった。そこまでかなりシリアスな戦いだったので、急に変わった戦いになるので締まらなさに笑いました。

かなりコメディに振り切っていますが、とても面白い作品でした。

鑑賞日:2023年6月17日
鑑賞方法:U-NEXT
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