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mentorの作品紹介

mentorのあらすじ

龍之介と拓海、二人の少年の無邪気な花火遊びがアパートを全焼させた。火災で妻子を失い、自身も全身に火傷を負った住人・埜本(のもと)。 それから、15年。罪の意識に蓋をしたまま、“普通”に生きようとしている龍之介(磯村勇斗)。一方、あの日から時間が止まったままの拓海(末澤誠也)。そんな二人の前に、突然、埜本(綾野剛)が再び姿を現す。恨みをぶつけられるはずだった。しかし埜本は、なぜか優しい。優しすぎる。その優しさは、龍之介には拭えない違和感となり、拓海には救いの光のように見えてしまう。本来なら二度と交わらないはずの、いびつな再会。その出会いが、三人の人生を確実に動かし始める——。

mentorの監督

𠮷田恵輔

原題
公式サイト
https://www.mentor-movie.jp/
製作年
2026年
製作国・地域
日本
上映時間
115分
ジャンル
ドラマ
配給会社
エイベックス・フィルムレーベルズ、スターサンズ

『mentor』に投稿された感想・評価

ぶみ
4.0
   狂う。
だから狂う。
   狂う。

𠮷田恵輔監督、脚本、磯村勇斗、末澤誠也、綾野剛主演によるドラマ。
小さい頃、アパート火災を起こした二人が、大人になってその火事で妻子を亡くした男と出会い、人生が狂っていく姿を描く。

火災を起こした益子龍之介と上谷拓海を磯村と末澤、火事に巻き込まれ、妻子を亡くした埜本潤を綾野が演じているほか、木南晴夏、酒井若菜、川上麻衣子、二村仁弥、黒沢あすか、田村泰二郎等が登場。

物語は、楽しそうに花火をしている2人の少年が映し出されるのだが、そこは花火が禁止されている場所であり、隣のアパートで火災が発生、男が燃え盛る建物に駆け込み、大火傷を負いながら人を助け出して出てくるという衝撃的なオープニングとなっているのだが、その火事のCGにチープ感が全くなく、熱気がこちらまで伝わってくるようなリアリティ溢れるもので、本作品のクオリティが感じられることに。

実はその少年が龍之介と拓海で、火事を原因として2人は離れ離れとなり、龍之介は転校先で友達ができず、かたや拓海は父親が自殺し、家に引きこもってしまいと対照的な人生を歩むこととなった後、大人になると、龍之介は会社員として働く傍ら、オリンピックを目指すアーチェリー選手に、拓海は自動販売機会社で勤務しと、それぞれ就職するのだが、偶然、拓海が火事の被害者でガス会社で働く埜本を見つけ、それをキッカケとして龍之介と拓海が再開。

埜本に対して謝罪をすべきだとする拓海は、埜本に会うと、埜本に怒りをぶつけられるかと思いきや、優しく抱きしめられるという予想外の反応を見せ、以降、再開した3人の様子を中心として展開。

拓海は自身を赦してくれた埜本を「メンター」として崇拝していくようになり、はたまた龍之介はアーチェリーに集中したい中、そんな拓海に生活をかき乱され、さらには、本当は何を考えているのか分からず、いつ爆発するのかハラハラさせられる埜本と、三者三様の個性がぶつかり合い、そんな3人を磯村、末澤、綾野が抜群の演技力で好演している。

何より、中盤以降になってくると、その着地点がどこになるのか全く読めないものとなり、3人の感情がいかに変化していくのかが見どころの一つ。

クルマ好きの視点からすると、少年時代の龍之介と拓海のシーンで登場していたのが、80年代後半に登場した5代目トヨタ・カリーナで、懐かしかったこと、また、拓海が仕事で使っているトラックのナンバーの番号が、偶然にも私の愛車と同じであったのには、思わず目を見開いてしまったポイント。

黒か白かでは線引きできない絶妙なラインを攻めてくる作風は、もはや𠮷田監督の真骨頂とも言え、見応えのあるヒューマンドラマでもあり、ゾワゾワさせられるスリラーでもあり、行き過ぎた様が可笑しいブラックコメディでもありと、ジャンルレスな内容で、終始予想の裏を行く展開を楽しめたとともに、私が物心ついた頃から応援していて、埜本がいつも被っている中日ドラゴンズの帽子の意味が切なかったのに加え、監督の過去作である『ミッシング』や『四月の余白』と同じ世界であったのはニヤリとさせられた良作。

辛い時はランニング。

入場特典:映画「mentor」証明写真風ステッカー
背骨
3.8
深刻ぶる訳でもなく、完全に茶化す訳でもない… それはまるで「斜め15度くらい」から射抜くような𠮷田恵輔特有の視線で、この世界の在り方とそこに生きる人々の心を見透かし、人間の強さと脆さを描いてみせる

事実が変わった訳でない。認識が変わっただけ。たったそれだけで世界は一変する。なんて単純で、なんと厄介な…

そんな身も蓋もない不条理な世界を突きつけられ、ラストはやっぱりな𠮷田恵輔的着地で、苦笑いと気持ち悪さの中間地点に宙吊りにされる
楽しんでるなぁ… これからも縛られる事なく自由にオリジナルストーリーの映画を作り続けてほしい

綾野剛はさすがだったけど、驚いたのは末澤誠也。お初だったけど、価値観と信じられるものがブレまくる𠮷田恵輔ワールド全開の世界で、一途な生真面目さと一周回ってナメてんのかなと思わせるような複雑な人物造形を絶妙なバランス感覚で演じてみせる。これからも追いかけたいかも
symax
3.9
復讐されて当然だと思っていた…

15年前に親友の龍之介と花火遊びでアパートの火事を起こした拓海の前に現れたのは、その火事で妻子を失い自身も大火傷を負った埜本…恨まれて当然の相手なのに、拓海を優しく許す埜本…

拓海は、その埜本を"メンター"として慕い急速に距離を縮めていく…

前情報全く無し…時間が空いたからとたまたま鑑賞した本作…

薄氷の上を歩くかのような異様な緊張感と終始なんとも言えない居心地の悪さと不気味さが作品全般を漂う…個人的には下手なホラーよりもめっちゃ怖い…

決して本心が見えず、笑っているようで目が笑っていない、見える表情は穏やかなんだけど、他人には絶対に見せる事のない心の奥底にドス黒い闇を抱え、不気味な存在である埜本を綾野剛が凄まじい演技力で演じ、めっちゃ怖い…

埜本と出会う事でどんどん変わっていく拓海…まぁ、確かに何かに依存すると自分自身は楽になるかもしれませんが、拓海はやり過ぎというか狂気に走っているように見え、めっちゃ怖い…

拓海の怪しさが、あの底の見えない恐怖心を与えるラストに繋がって行く訳で…めっちゃ怖くて、めっちゃ面白いんです…

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