MasahideYoshida

キツツキと雨のMasahideYoshidaのレビュー・感想・評価

キツツキと雨(2011年製作の映画)
3.7
2012年公開
監督:沖田修一
===

田舎の偏屈な木こりが、たまたま撮影に来ていた映画クルーの中の気弱な青年と邂逅するお話。

若くて未熟でプレッシャーに押しつぶされそうでひとりぼっちで、そういう若者をほっとけない”よそもの”のおっさんが、自分の中にある息子との関係性に対しての後悔を清算し、晴れ晴れとしていく様がいいね。誰しも、自分の抱える人間関係におけるうしろめたさを、どうにかしたいと思っていて、それを他者との向き合いの中で、顧みて、前進させたいと思っている。そんな気持ちを肯定してくれるような。

役所広司はやっぱりものすごくうまいね。偏屈だけどかわいいところあるおじさん役。

2016年11月24日