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殺人容疑
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『殺人容疑』に投稿された感想・評価

原題「The Siege at Ruby Ridge(ルビー・リッジ包囲網)」。キリスト教福音派カルトの家族と米国捜査班が銃撃戦を起こし犠牲者を出した“ルビー・リッジ事件”(1992)の唯一の実録映画。監督はテレビ映画で宗教系を得意とするロジャー・ヤング。

元グリーン・ベレーのランディ・ウィーバー(ランディ・クエイド)とキリスト教福音派の熱心な信者ヴィッキー(ローラ・ダーン)の夫妻は、“世界の終末”を近所や家族に説き煙たがられていた。1983年、夫婦は腐敗した世界から逃れ聖書に書かれているイスラエルの民のように山に住むと言い出し、娘サラ(キルスティン・ダンスト)、息子サミーを連れてアイダホ州の山中ルビー・リッジに移住する。家族で聖書を学びユダヤ人からの攻撃に備えて軍事訓練をする日々。やがて周囲の影響で白人至上主義団体、ネオナチに関わるようになったランディは銃器密売に手を貸す。これを察知した当局はランディを逮捕するが、裁判の日まで保釈された彼は家族と共に家で籠城し始め、事態はたちまち大事になる。。。

「オーダー」(2024)で描かれたキリスト教右派組織ザ・オーダー連続テロ事件(1984)と、極右爆弾テロ“オクラホマシティ連邦政府ビル爆破事件”(1995)の間をつなぐ “ルビー・リッジ事件”(1992)の全貌を描いている。

米ジャーナリストが書いたノンフィクションをベースにしており、シナリオもウィーバー家族と米国捜査班、双方の状況をじっくりと描写していて公平な立ち位置で事件の流れを知ることができた。

カルト家族の陰謀論への妄信と、捜査班の杜撰な報告指示が生んだ悲劇だった。事件後の裁判でランディは銃撃戦に関しては無罪。一方、彼の妻ヴィッキーと息子サミーを射殺した捜査班が罪に問われろことはなかった。世論は米国当局に批判的な声が大きく、キリスト教右派の政府不信(陰謀論)を高めることになった。

あまりにも教訓の多い話だが総括すると、銃の所持が可能な社会は人々の疑心暗鬼を助長しカルトが生まれやすくなるということ。ウィーバー家族は熱心な福音派信者だが極右組織に属してはいなかった。しかし白人至上主義者が集まるアイダホ州で暮らすうち、政府やユダヤ人が攻撃に来るという陰謀論を信じ始め家族の武装を強化していく。結果、ネオナチや極右組織とますます結びつきを強めることになっていく。

陰謀論による武装化で大事件となったのが翌年にキリスト教カルト教団ブランチ・ダビディアンで起きた“ウェーコ虐殺”(1993)である。現代アメリカに続くキリスト教右派の一大勢力化は、実は銃規制の問題と密接に関係してきたことが本作の家族たちの姿を通して良く解った。

■キリスト教右派、白人至上主義関連事件のまとめ
1984年 “ザ・オーダー”のリーダー、ロバート・マシューズ
    →警察に包囲され焼死
    →極右の伝説化(本作でも名前が登場)

1992年 ルビー・リッジ事件

1993年 ウェーコ虐殺事件

1995年 オクラホマシティ連邦政府ビル爆破事件
  犯人ティモシー・マクベイは
    「ルビー・リッジ事件とウェーコ虐殺の復讐」と声明