今見ると当時のアメリカの犯罪件数増加なんていう
社会問題とまったく切り離された状態で観ることになるので、
妻を奪われた男の黒い感情の物語の部分がクローズアップされる。
主人公は拳銃を手に入れてから、
高そうな服着て、治安の悪いところ歩いて、
ユスリタカリで声かけてきたやつを、問答無用で撃ち殺しちゃう。
この主人公自体がすでに犯罪者になっちゃってるからね。
妻を殺し、娘に再起不能の精神的ダメージを与えた犯人（一人はジェフ・ゴールドブラム！）には、結局復讐できない、というか途中でチンピラ
殺すことに執心して忘れちゃってんだろうな。
出世街道まっしぐらのサラリーマンが
殺人者に変わっていく様は
今観ても面白い。
以降のシリーズは気概が足りないというか
ただのB級アクションになっちゃってて、
それは別の意味で面白い。
チャールズ・ブロンソンの蟹股な全力疾走が
またプリティなのもいい。
