狼よさらばの作品情報・感想・評価・動画配信

「狼よさらば」に投稿された感想・評価

ゆん汰

ゆん汰の感想・評価

3.7
デスウィッシュシリーズは毎回邦題が変わるのでとても紛らわしい。 全5作製作されたけど、見たのは2作目までなので、どんどん見ていきたいな。

ブルース・ウィリス主演でもリメイクされたデスウィッシュとはまた違う強さと渋さ。
ブロンソンの復讐劇はまた味があっていいね。復讐の為に悪を葬るヒーローとなる主人公。

今となってはブルースもブロンソンも銃の似合う男なので、ダスティン・ホフマンの『わらの犬』のような弱者から強者に、といった極端な変遷は見れないのは説得力に欠けてしまうかな。
そんな事は言っても、細かいこと気にせずに見れば渋い男によるハードボイルドアクション。それでもいいのです
にく

にくの感想・評価

4.0
作品としては評価できるが倫理的には評価しづらい、という苦味が残る映画だ。
 つまり、一人自警団たるブロンソンによる連続殺人が的確かつ魅力的に提示されるので、我々はそれを見ることを楽しんでよいのかどうか、始終戸惑わされることになるわけだ。作中、ブロンソンがほとんど「黒人」ばかり殺していることについて自己言及がなされることからも分かる通り、もちろん作り手たちはそのこと(自警団主義の美化)に自覚的だ。
 ブロンソンは銃を手に取るなり自らの内なる暴力衝動の奴隷となり、妻と娘を襲った3人組を探し出し仇を討つことなどまったく忘れてしまう。いや、妻と娘の件は西部への旅行同様、ただのきっかけに過ぎず、そもそも初めから敵討ちなど彼の頭の中にはなかったのかもしれない。ただひたすら強盗たちの命を、それも有無を言わさず奪い続ける。それが狩猟本能の正しい発揮の仕方だと言わんばかりに。そのとき、ニューヨークは未開の西部と化す。
 それまで建築家(アーキテクト)であったはずの男が、何かを無から作り出す神であることを辞め、若人の命を奪う(無に帰す)ことに奔走する悪魔になるというのだから、皮肉である。まぁ、それもマカロニ・ウェスタンのスター、ブロンソンが建築家に見えれば、の話かもしれないが。
寿都

寿都の感想・評価

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エリートサラリーマン役のブロンソンかっこよすぎで鼻血出た、特に窓際で牛乳飲んでるところが一番かっこよかった!
西部村で観光客に混じってブロンソンがガンマンショーを観ててウケた。本物が観てますよ〜笑

他作品であればブロンソンが銃を持っていることなど当たり前すぎて、銃を所持するに至る背景など考えもしてこなかったことに気付いた。「アメリカと銃」という社会問題の提起になっていて良かった。
兵役拒否者(と訳されていたが正しくは良心的兵役拒否)が主人公の映画も初めて観た気がする。

日本で観るぶんにはブロンソン超かっけぇ、で終わることができるがアメリカでは本当に人狩りをするキチガイが出てきて大問題となったらしい。人を撃ち殺したくてたまらない人間を正当化してしまいかねない困った映画だ。
劇中でブロンソンが逮捕を見逃されるのは馬鹿げたフィクションだと思ったが、実際にこの手の過剰防衛(ですらないが)が許される法律(stand your ground法)が南部で数年前にできたそう…(町山情報) 黒人が簡単に殺されるのもこういった法律が一因なのだろう。
やられる前に殺る

【舞台】アメリカ:ニューヨーク

公開当時は、私刑を扇動しているとして物議を醸したらしい。たしかに、本作で主人公がやっていることは、自警というより当たり屋である。

犯罪率が減れば、悪人を殺しても良いのか?という問題は、『Death Note』でも提起されていた問題でなかなか奥が深いものがあるらしい。

映画としては完成されている。

主人公が西部劇から影響を受けたセリフを言うのが、イタかっこいい。狼よさらば!は、名セリフだと思う。
efn

efnの感想・評価

3.9
 自警団として大衆から愛される様やニューズウィーク紙面を飾るあたりは(仮面をつけない)バットマンなのに、その手段が銃撃で、しかも倒れても息の根を止めるまで撃ち続けるからヤバすぎる。
 ブロンソン演じる設計技師のは少し違和感があったが、ヒーローとして目覚めてからは風格があった。
ji

jiの感想・評価

4.1
ヴィジランテ映画の原型
説明も極端に少ないのがとても良かった

主人公が一般人だけに自警が成功するか失敗するかハラハラする

70年代の夜、歩けないニューヨークの殺伐とした感じがとても良かった
砂場

砂場の感想・評価

4.0
ビジランテものというのはどこで説得力を与えるかというと、復讐の発端になった事件も基本ですが主人公の顔だと思うんですよ。
その点チャールズ・ブロンソンは顔に説得力がある。
むしろ本業の不動産開発の仕事の方が似合わないw

ハンコックの音楽が都会っぽくもあり緊迫感もあり素晴らしい。
80年代にNYに旅行に行った時、ハンコックのライブ聴いて衝撃を受けたなあ
YURIKA

YURIKAの感想・評価

5.0
チャールズ・ブロンソンの作品を恥ずかしながら観たことがなかったので、まずは一本目にこちらの作品を。
え!?ここから作品がシリーズ化するの!?長らく続いていくの!?というエピソード0的な作品でした。終わりかたのカットが巧い!
最愛の妻を殺されたところから犯人に復讐していくのかと思いきや、復讐の矛先がずれている!それが誰しも心のなかに持っているような暴力性に訴えかけてくる感覚。バッドマンの誕生もこの自衛の精神から始まったのかも。映画ジョーカーでオマージュされているようなシーンもあってこれぞクラシック自衛映画!
ノリオ

ノリオの感想・評価

4.2
ニューヨークの会社員ポール。ある日、妻が何者かに襲われた挙げ句に殺され、娘も暴行される。ポールは憤り、悲しみに打ちひしがれる。そんな時、ひょんなことから銃を手に入れたポール。彼はその銃を密かに携え、公園で襲いかかってきたチンピラを射殺。これをきっかけに沈鬱な状態が吹っ切れ、以来、次々とチンピラたちを仕留めていくポールだが…。


自分の家族が何者かに殺されてしまったら?
被害者の家族に復讐することは許されない。司法の決断に従うしかないのである。

殺人を犯した人間に死刑という判決が下されないことが間々ある。
では行き場のない被害者家族の感情はどこへ持っていけばよいのだろうか。

これは当事者になってみないとわからない。
外野にいる限り、「どんな悪人でも死刑はよくない」
そんな風に思ったりもするが、それが自分の家族を殺した人間に対して同じように思えるかはわからない。


ポールは犯人(家族を殺した実行犯)に復讐をしているわけではない。
そのような状況を作り出している社会に憤り、悪人を記号化し自らの価値観で死の制裁を加えている。
ポールはそうやって自らも罪の意識を背負うことで、悪人と自分を同類としたのだろう。そうやって彼は不安定ではあるが“正常”な状態を保っているのである。

確かに悪人に罰を与えるその様は痛快かもしれない。
けれど、並の精神力ではすぐに破綻してしまうだろう。

罪の意識に苛まれていたポールは、徐々に麻痺していく。
そうすることでしか精神を保つことができない。


『狼よさらば』はとてもアメリカ的だと思う。
誰も制裁を加えないなら自らの手で下すしかないだろう? 真顔でそう言うアメリカ人は山ほどいるはずだ。


愛する人を殺されたら?

そんなことわからない。
だから本当は殺されないようにするしかないのだ。そのアプローチを“個”でするか“社会”で考えるか。

ポールはそんなアメリカを象徴しているように思えてならない。


ちなみにスタローンがリメイクを発表したのだそうだ。
個人的にスタローンがポールを演じることは主旨からずれるように思えてならない。

そういった意味では『狼の死刑宣告』のケビン・ベーコンはかなり楽しみである。
10月ー5

先にブルースウィリス主演のリメイク版を観ていたが、どちらも面白く、ビジランテムービーの代表作といえばこれ、という傑作。

私の持論でもある「映画の長さは80分〜100分が一番」にハマってます。
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