仕事に不満を持つ男らが上司への復讐として強盗を企てる脱力日常会話劇。作中でジム・ジャームッシュの名が出て来たり、今の時代にあえてモノクロで撮っているのも「あこがれ」からのもとかと。肝心なのはその会話内容で、センスゼロの「クラークス」と言えば分かりやすいか。会話をメインとするにしても、そのほとんどが虚無を紡ぐだけでコメディとは言い難い。スコセッシやジム・ジャームッシュ、「エイリアン」「ジュラシック・パーク」「スパイダーマン」など他作品の名前を使用しすぎで、「映画」というよりも作り手の「したい話」を役者にさせているだけなのが透けて見えてる。2度カメラアイが用いられるがこれもその場限りの「演出」に過ぎず下品。切ろうか迷った。

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