ベンジャミンミン

プラトーンのベンジャミンミンのネタバレレビュー・内容・結末

プラトーン(1986年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

理性がきかないところを地獄というなら、ここはそういうところだ(確かこんな感じ)。
我々の社会で定められてる法などなきに等しい戦場。極限状態に追い込まれた時に、どうするか。
僕たちはエリアスとバーンズの間に生まれた子供のようだと思う(こんな感じ)。エリアスとバーンズ、どちらの言い分も良くわかる。自分ならどちらにつくか…。

そしてこの映画が本当に凄まじいと思うのは、カタルシスの無さにある。主人公がバーンズを殺すシーン。エリアスならバーンズを殺しただろうか?おそらく殺さなかっただろう。バーンズを殺すというのは、自らのためなら一線を越えてもやむを得ないという極めてバーンズ的な行為だからである。主人公はエリアスの復讐のために、バーンズの側にいってしまったのだ。
社会で規定されている正しさを、自ら掴むことができるか?