日々生きることによって生まれる「よどみ」。積年のそれが蓄積されて身動きが取れなくなって、ズブズブになる主人公。
それが臨界点を突破した時、人はどうするのか?
満島ひかりは徹底的に開きなおる。それは哀れで滑稽かもしれないけど、すげぇカッコイイ。
上からではなく川の底から目線で、生まれちまったからには、面倒クセーけど生きるしかねぇだろ!!という船木誠勝の「明日また生きるぞ」的な映画でもある。
脚本、演出、カット割り、そしてもう女優として次元の違いを見せつける満島ひかり。(彼女がいなかったらこの映画は成立してない)すべてが最高。この映画をみたら、そりゃこなんの撮った監督と結婚しちゃうのも分かる(離れてしまいましたが・・・)。
ここ数年観た日本映画の中でダントツに良かった。