Popilongさんの映画レビュー・感想・評価

Popilong

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監督失格(2011年製作の映画)

3.8

映画監督が女優に恋をしてしまい、彼は彼女と北海道へのツーリング撮影の旅に出る。その行程のあまりの過酷さ故、平野勝之と林由実香は些細な事っでも衝突を繰り返す。そして旅の最後に最も大きな喧嘩をしてしまい、>>続きを読む

クーデター(2015年製作の映画)

3.5

おっかない。
一人だけで逃げるのも大変なところに、機動力のない嫁とぐずる娘2人も一緒で苦労と恐怖も3倍3倍。

ただ単にクーデターに巻き込まれたというだけではなく、それが起こるそれなりの理由をきっちり
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葛城事件(2016年製作の映画)

4.5

またまた日本映画の歴史にとんでもない作品が追加された。

当初は幸せだったはずの家族がいつの間にか陰惨な地獄に陥っていく。
それが悲劇であればまだいいのだが、葛城家のそれは「間抜け」であり、全く救いが
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ライト/オフ(2016年製作の映画)

3.5

前評判の良さに引っ張られて、過大な期待をしてしまった。
思っていたよりもずっとオーソドックスなホラー映画でした。
物語にもきっちりとした芯があり、80分という短い尺で全く飽きさせないのも良かった

ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー(2016年製作の映画)

4.7

「ジェダイが出てこないSWなんて盛り上がらんがな」という先入観で、ほとんど期待しないで観に行ったが、がっつりヤられました。本当にスイマセンでした。私が浅はかでした。

SWの最大の「なんじゃそりゃ」と
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ヘイトフル・エイト(2015年製作の映画)

4.6

イングロリアス・バスターズやジャンゴにいまいちノリ切れず、パルプ・フィクションの頃の自分内「タランティーノ熱」も熟年夫婦中なみに冷め切ってしまっていたので、観るのがこんなに遅くなってしまった・・・。>>続きを読む

この世界の片隅に(2016年製作の映画)

5.0

終演後、この映画のことを考えないようにしようと必死だった。じゃないとその場で嗚咽しそうだったからだ。

これといった派手な展開があるわけではない。
主人公すずの人生とそれにそって生きる人たちの生活を丹
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グレイヴ・エンカウンターズ(2011年製作の映画)

2.2

アメリカの志の低いコワすぎクルー達が、ブレアウィッチ・プロジェクトな状況に陥るという映画。この手の映画は展開がテンプレ過ぎて、もうちょっと裏切ってくれないものか・・・

スティーブ・ジョブズ(2015年製作の映画)

2.5

ダニー・ボイル監督らしいスピード感とルックの美しさは見事だけれども、プレゼン直前の会話劇X3連発だけっつーのは、さすがに飽きる。娘との関係が大きくクローズアップされていて、物語の最大の肝になっているの>>続きを読む

ウォーリアー(2011年製作の映画)

4.0

ボクシング映画はいっぱいありますが、総合格闘技は珍しい。

多分にご都合主義なところも見受けられましたが、迫力のある試合展開やそこから紐解かれていく骨太な親子兄弟愛にはグっときてしまった。

トム・ハ
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八つ墓村(1977年製作の映画)

4.5

中学2年の時に初めて観て、2週間ほど寝る前にうなされ続けた生涯最大のトラウマ映画。

もう何回目かの再観だが、本当に恐すぎる。
村民に騙し殺される8人の落ち武者。ヌメった声質やスリットスカートからチラ
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コードネーム U.N.C.L.E.(2014年製作の映画)

3.5

小気味良い、スタイリッシュなスパイもの。私からは以上です

ラーメンより大切なもの~東池袋大勝軒50年の秘密~(2013年製作の映画)

3.8

あの大勝軒をというより、今のラーメン隆盛の礎を築いた山岸一雄が、己の身を削りながらも満身創痍でひたすらラーメンを作り続ける姿に迫るドキュメンタリー。

山岸一雄はほとんど何も語らない。ただ、パンパンに
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秒速5センチメートル(2007年製作の映画)

4.0

ザックリ言えば「リア充クソ野郎の自己憐憫」の話で、高校時代に女子と3年間でトータル10分くらいしか喋ったことのない私からすれば、ハイハイ勝手にやってなさいとも言いたくなるのだが、そこは新海誠なのだ。>>続きを読む

雲のむこう、約束の場所(2004年製作の映画)

4.5

とてもじゃないけど私の貧困なボキャブラリーと表現能力では語り尽くせないほど素晴らしい。新海誠という作家と出会えた幸運に、ただただ感謝。

「君の名は。」が大ヒットしてるけど、そりゃそうだろうと心の底か
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シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

4.5

ゴジラの歴史と魅力を十分に踏まえた上で、そしてまたゴジラというキャラクターをアップデートし、かつ庵野秀明がやりたいことをやりきるというとんでもない映画。

いやもう内容は乱暴に言ってしまえば、エヴァン
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インシディアス(2010年製作の映画)

3.9

リアルサウンド映画部で絶賛されていて、しかも「SAW」を撮った監督で、もしやと思ってNetflixで検索したら速攻あって、早速歓喜の視聴。

まず驚いたのは、怖がらせ方、ビビらせ方が本当に巧みだなぁと
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ババドック 暗闇の魔物(2014年製作の映画)

3.7

「たまむすび」で町山智弘さんが、イット・フォローズと共に、新世代ホラーの傑作と絶賛していたので、チェックしてみたらNetflixで配信されていたので、ラッキーとばかりに鑑賞。

シングルマザーがアスペ
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残穢 住んではいけない部屋(2016年製作の映画)

4.0

事前に原作の小説を読んいたのだが、正直起伏が少なく登場人物がどんどん増えていく展開に記憶力が全くついていかず、完全に消化不良だった。

しかしこの映画版ではその点がスッキリ整理され、かつ巧みな映像のザ
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イット・フォローズ(2014年製作の映画)

4.0

つくづく、いい映画っを撮るのに必要なのはお金じゃなくて「センス」だなというのを、まざまざと感じさせる良作。

”ただ向こうから、ソレが歩いてくる”

抜群の構図、ルック、音響を駆使すれば凡百のホラーよ
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日本で一番悪い奴ら(2016年製作の映画)

4.2

「凶悪」の白石和彌監督作品ということで期待して観たら、あの「凶悪」を凌駕する傑作でブッ飛び。

同じ実録犯罪物(またもやピエール瀧の存在感がヤバイい)だが、前者がひたすら陰鬱だったのに対して、今作は笑
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フッテージ(2012年製作の映画)

3.8

めっさ怖い。

この手の映画の肝である怖さがのレベルが結構エグい。んでもって物語をリードしていく「一家惨殺8mmフィルム」の出来がマジ半端ない。リングの呪いのビデオ並の破壊力。

つーことでこれは恐怖
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カリフォルニア・ダウン(2015年製作の映画)

3.6

最初から終わりまで余すとこなく典型的なディザスタームービーなんだけど、要所要所でぬかりなくレベルが高くて、とても楽しめた。

俳優としてのロック様は初めてだったが、さすが元トップレスラーだけあって存在
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10 クローバーフィールド・レーン(2016年製作の映画)

1.5

信頼のおける宇野惟正氏とオーツカ氏の絶賛。大好きだった前作。あらゆるフォームでやってくる奴ら。

など、どう考えたってワクワクする要素しかなく、俺にジャストミート間違いなしと確信して臨んだ本作。主人公
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ジュラシック・ワールド(2015年製作の映画)

3.0

恐竜が逃げる→大騒ぎ→やっつける→めでたしめでたしで主役の男女がイチャイチャ

というテンプレート通りの展開だった。

感想は特にない。

貞子vs伽椰子(2016年製作の映画)

3.9

白石晃士監督ファンの目線でいくと、貞子と佳椰子という「近代Jホラー2大アイコン使いという超大ネタ」and「初のメジャー資本」という大きな制約の中でいかに白石イズムを発揮できるかというところが注目だった>>続きを読む

ストレイト・アウタ・コンプトン(2015年製作の映画)

3.5

ドレとスヌープ(NWAとほぼ関係ないのに)は、なんか良く描かれていて、一方アイス・キューブはお金に細かい所が執拗に描かれていて現在の力関係が映画の内容に影響をあたえてるんだろうなぁと感じてしまった。>>続きを読む

ホステル(2005年製作の映画)

3.6

そこかしこでイーライ・ロス監督の名前を目にしてたので、いつかは観たいと思っていたがようやく初見。人体破壊のグロさだけで引っ張る映画なのかとおもいきや、その部分は意外と控えめで逆に脚本やテンポの見事さに>>続きを読む

アメリカン・サイコ(2000年製作の映画)

4.0

狂気をとことんまで煮詰めるとこんなにも笑えるものなのか。

常軌を逸した名刺のこだわり闘争。ヒューイ・ルイスやジェネシスへの偏愛(しかも超的確)。「悪魔のいけにえ」をBGM代わりに筋トレとすべて狂って
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COBAIN モンタージュ・オブ・ヘック(2015年製作の映画)

3.5

カート関連のドキュメンタリーは数多あるけど、今作はカートの幼少からのホームビデオの映像をふんだんに盛り込んでいるのがミソ。つーかよくこれだけ撮ってたな、偉いカートの両親!!これだけで歴史的偉業です。カ>>続きを読む

川の底からこんにちは(2009年製作の映画)

4.5

日々生きることによって生まれる「よどみ」。積年のそれが蓄積されて身動きが取れなくなって、ズブズブになる主人公。

それが臨界点を突破した時、人はどうするのか?
満島ひかりは徹底的に開きなおる。それは哀
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ニンフォマニアック Vol.2(2013年製作の映画)

3.6

Vol.1も含めて適度にエロく適度に刺激的で楽しめた。そして、最後まで引っ張といてアッサリ手のひら返すラストを含めて、「結局のところ人間なんてクソっすわ」というトリアー監督の一貫した姿勢は大好き

異人たちとの夏(1988年製作の映画)

3.6

昔大好きだった映画で実に25年ぶりに観た。
今の視点でだとベタ中のベタな映画だが、主人公の両親である片岡鶴太郎と秋吉久美子の絶妙な存在感が素晴らしい。鶴ちゃんがこんなに役者として輝いていた時代があった
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ヴィジット(2015年製作の映画)

4.0

シャマラン原点回帰というより、シャマラン白石晃士化といった感じで「コワすぎ!」の続編を観てるじゃないかという感覚に陥った。(要は最高)
コワすぎ!の割りには工藤がいねぇじゃんとは思うが、少年が最終的に
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GONIN(1995年製作の映画)

3.3

ふつうのヤクザものという先入観があったが、限りなくサイコで一人投げっぱなしジャーマンみたいな映画だった。このイカレポンチな空気感いいな。ジャケがQUEEN2みたいですね

ナイトクローラー(2014年製作の映画)

3.8

向上心があり勉強家ではあるが、決定的に他人への共感力が欠如した男を、ジェイク・ギレンホールがギラついた強烈な目力でこれ以上ないくらい体現する。これぞまさに怪演。いまこういった隠れサイコパスを演じさせた>>続きを読む

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