古城の寄宿舎で暮らす青年が湖の向かいに住む謎の美人に恋をする。1956年の独仏合作映画。
松本零士が影響を受けた一本として有名なこの映画。確かに母を浮かべてしまう謎の美女マリアンヌはまさにメーテルであり、この映画も「銀河鉄道999」も少年が大人になる通過儀礼の話であると思う。
独仏合作で一部俳優が違うドイツバージョンとフランスバージョンがある珍しい作品。松本零士の他にアルフィーの「メリーアン」のモデルにもなってるのに、日本でDVD化されていないのはそのへんの事情もあるのだろうか。いっそのこと両バージョンを入れたDVDを発売してほしいものだ。もちろんメーテル役の池田昌子がやっている吹き替えも入れて。
松本零士ファンには原点に出会えた感動が味わえる一本である。