わが青春のマリアンヌの作品情報・感想・評価

「わが青春のマリアンヌ」に投稿された感想・評価

Moeka

Moekaの感想・評価

3.7
柔らかい陽光がさしこむ幻想的な森、さえずる鳥たちにみずみずしい生命力を持った鹿たち、はちけれんばかりの青春生活を謳歌する少年たち。そこに現れた虚ろな目をもつ大人の魅力を持った女性。思春期に抱くミステリアスなひとへの憧憬、夢か現実かわからない一瞬の瞬きがファンタジックに描かれていてとても美しかった。すぎた過去は思い出は夢と同じ。夏の日差しも萌える草原もいずれは終わってしまうからこそ美しい。
「トーマの心臓」とか本作に影響を受けていそうだと思った。あと「雨月物語」に似てるとも思った。
ゆこ

ゆこの感想・評価

3.1
ひえ〜...何一つ謎が解明されないまま終わった

何よりも一番のホラーだったのはヴィンセントじゃない?
目がどんな時でも見開いてて不気味
喜怒哀楽の感情はあるけど本心がイマイチ掴めない...どことなく白々しい

森の風景の瑞々しさと暗さの絶妙な幻想感が最高
光に透ける木々の美しさが堪能できて眼福
ジャケ写真を見た時これはクラシックのオーソドックスな 安定の純愛ラブストーリーですよねーと思ったものですが‥‥ ちょっと違ってました。少しだけ怖かったです‥‥ なんか女子が怖かった 笑
マリアンヌ・ホルトという女優さんが演じたその役名も「マリアンヌ」。
(ちなみに「マリアンヌ」を英語読みで「メリーアン」。アルフィーの代表曲の一つにメリーアンがありますがあれは、たかみーがこのマリアンヌをイメージして書いたものらしいです。う〜ん確かにこの作品、たかみーの雰囲気に合いそう‥‥ププ^ ^ )
主人公のヴァンサン(ピエール・ヴァネック)が学校の近所にある古城へ探検、肝試しの感覚で侵入し そこに住む?マリアンヌと出逢うのですが、それは美しく、神秘的で気品のある女性。 ‥の幽霊。
幽霊というとどこか妖しげで毒々しさを含む美しさを持つような女性のイメージがありましたがマリアンヌはごくフツーの清楚なお嬢様の雰囲気。古城に現れる幽霊なのだからやはりご生前はお姫様もしくは高貴なお家柄のお嬢様でいらしたのでしょう。これまで観たような見るからにお化けって感じじゃない女子がお化けだったりするところが逆に怖いです。
そしてヴァンサンは幽霊とは知らずにマリアンヌに惹かれてゆきます。それプラス、ヴァンサンが学ぶ学園の園長の姪、リイズ(イザベル・ピア)は密かにヴァンサンに想いを寄せていたが古城に行って以来のヴァンサンの変化に気づいたリイズの嫉妬心メラメラな感じもまた怖いです。この作品の主要女子は怖いです。怖いといっても霊的怖さとは別ですけどネ。この作品てジャンル的にホラーなのかは謎です。
10年前くらいにこの作品を知って
その時は日本語字幕のDVD自体が無かったから諦めてたけどここ数年で待望の日本語字幕DVD化。
そしてようやく見ることになった。


見入るだけの内容ではあるけど
もうちょっと説明して欲しい所も
ちらほらあって主人公の霧は晴れても
見るものにとっては濃霧が広がってしまう作品だった。
黒沢清 監督「贖罪」に登場する小泉今日子みたいな感覚なのかな。
KMD

KMDの感想・評価

3.1
青春映画の金字塔といえど、さすがに年下の女の子フルボッコは引く。恋というよりマリアンヌに取り憑かれている。主人公は最後まで青春の残り火に追いすがる。
Arisa

Arisaの感想・評価

3.4

このレビューはネタバレを含みます

マリアンヌは銀河鉄道999のメーテルのモデルらしい。

白黒、薄暗いファンタジー。

動物と心を通わせられる少年と、古城に幽閉されたマリアンヌはディズニーアニメみたいにキラキラ。
なのになぜか男子だらけの寮に一人だけ住む支配人の娘が、誘うわ脱ぐは動物を殺すはでマリアンヌと対比するかのような、汚い現実感…。

現実目線から観ると、マリアンヌは夫に捨てられて精神を病んだ女性だけど、
ファンタジー目線から観ると、幽閉されたお姫様そのもの。
なんの結論も出さずに消えてしまうので、
本当はどうだったんだろう…と想像が捗る。

色々な作品に影響を与えたっていうのにも納得*\(^o^)/*
「名作」というカテゴリーから離れた面白さ デゥヴィヴィエ「わが青春のマリアンヌ」

クラシックは面白いですね。
この作品が「名作」じゃなかったのはデゥヴィヴィエにとって本当に良かったことだと思います。
実際ルネ・クレマンの「居酒屋」などこの世から消滅しても誰も不幸に思わない普通の「名作」です。
それにしても幽霊屋敷の召使、何という眉毛か。あんな太い眉毛どんな映画でも見たことないww
ゆゆこ

ゆゆこの感想・評価

3.6
薄暗い林の中の、
仄かな霧と、陰影の輝き。
湿気た広い湖に匂う、
淡い人影と幻想。

母を想いつつ、寄宿舎にやって来た
端整な顔立ちの青年ヴィンセント。
彼には霊感があると知り、
不良冒険部の一員に呼ばれ、幽霊屋敷へ行くことになる。

不穏さをのこしたまま、何かが現れそうで現れない屋敷に隠れていた、
"妖精"マリアンヌ。

幻想的な白黒の世界、
霧の濃い森、
幽霊、
嵐、
友情、恋。
死。

それらがヴィンセントの成人への通過儀礼となり
残酷かつ美しく迫ってくる。

母から離れた、女性への目覚め。

まるで夢見心地ダーク・ワンダーランド。



追伸:
嵐の中、成長して男になって帰ってきたヴィンセントの、内部まで嵐で荒れ狂う寄宿舎での興奮ぷりな動作にすごく時代を感じた私 (笑)
なんだあの大胆で態とらしい俊敏な動きは…
滝和也

滝和也の感想・評価

3.7
夜露に濡れる森を
抜けて〜♪白いバルコニー
あなたを見た〜♫

アルフィーの出世作、メリーアンです。メリーアン=マリアンヌなんです。この映画の内容をストレートに歌詞にしたのは有名なお話。またここに出て来るマリアンヌは銀河鉄道999のメーテルの原型であるのも有名。

こちらも町山さんのトラウマ映画館で紹介された作品。発掘良品です。

そう私はメーテル。あなたの青春の幻影。まさしくそんなお話でした…。ある寄宿学校に転入した主人公。母の元を離れ寂しい環境になりますが、彼はギターの弾き語りもでき、身体能力も高く、人気ものになります。それを疎んじた不良が彼を誘いお化け屋敷と言われる館に探検に出かけます。当然不良どもはすぐ逃げ、取り残された彼は館で絶世の美女、マリアンヌに出逢い虜となるのです…。

幻想奇談と呼ぶに相応しい作品です。この監督、ジュリアン・デュヴィヴィエですがソフトフォーカスを使い、女優さんをキレイに撮ることで定評のある職人監督さん。望郷や舞踏会の手帳など戦前、戦後に人気を博した方。森の中、館、湖と美しいモノクロの画面の中、幻想的なお話が紡がれます。

マリアンヌ自体は主人公としか出会いません。語り部たる友人や学校の仲間は彼女を見ない。そのため、マリアンヌが果たして…。私にもわかりません…。主人公が大人になっていく話なんだろう程度で。謎ばかり。確かにトラウマになる映画です。

またトラウマになるのはもう一つ。男ばかりの寄宿学校なんですが、校長の娘が住んでいて彼女が、オカシイくらいに主人公にモーションをかけてくるわ、脱ぎっぷりはいいわ、ラストはとんでもないわで…。

私はこの監督さんの作品好きで何本かみてるんですが、最も評価に悩んだ作品です。キレイな映画ですかね…。
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