りょーこ

わが青春のマリアンヌのりょーこのレビュー・感想・評価

わが青春のマリアンヌ(1955年製作の映画)
3.5
1955年フランス・ドイツ合作モノクロ・ファンタジー☆

ファンタジーだけど、どこかおかしいな…
と思っていたら、やっぱり町山さんの「トラウマ映画館」に載ってました(笑)

あの全人類の嫁、メーテルの元になったのが、このマリアンヌだそうですよ!



湖の畔に建つハイリゲンシュタット城。
第二次世界大戦後、ここは少年達の寄宿学校となっている。

そこへやって来た、異様に動物に好かれるヴィンセント。

ある日、彼は対岸にある幽霊屋敷に幽閉された、マリアンヌに一目惚れする。
彼女は、ずっとヴィンセントを待っていたと言うのだが……



霧に包まれた屋敷、囚われの美女、森と湖と動物達。

果たしてヴィンセントの見たマリアンヌは、夢か幻か…

そもそも、何故、幽閉されているのか?
幽閉した男爵とは、何者なのか??

ここは幽霊屋敷ではなかったか……?

なんのメタファかは大体想像出来ますが、その表現がとても美しかった☆

ディズニーみたいなコテコテストーリィなのに、そう感じさせないのが上手い!

終始付きまとうマリアンヌの影。
作中、何十回マリアンヌと呼ぶ声を聞いただろう。

"マリアンヌ"というモノは、きっと大人への通過儀礼的存在。
まさしくメーテルだなぁ、と思いました☆
りょーこ

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