ソフト化するときの予算の問題?か、画質が粗くてガッカリ。
映画とは関係ないかもしれませんが、
日本人がカトリックの教会に通っている、
信者というのに現実味が薄く、
本当に神を信じて日々を送っているのだろうかという疑問が、
映画への集中力を削いでしまい、入り込めなかった。
作品自体は丁寧に作られているように見えるものの、
ところどころに雑な描写があって、
細やかな心の動きを追っていくはずが、少々期待外れ。
外国の映画祭を意識して、
日本人ならではの細やかさをなおざりにしている?部分に醒める。
カトリックで世俗を知らない主人公というのも、
日本人には馴染めないし、欧米向けだと思うけれど、
40歳まで処女で無垢で、更年期を迎えたという
終わりの始まりに女に目覚めるという面白さは、
ウケるかもしれないが、ウケ狙いでもあろう。
そういう部分を上手に見せてくれた柴草玲のたたずまいと、
カメラワークのうまさで、大雑把には良い作品だと思う。
西島千博は日本人らしからぬスタイルと美男で、
憧れの役には適任のようにも見えるが、
実際には熊川哲也くらいの硬派なほうが、
全体が引き締まったようにも思う。
女性監督の趣味だからしょうがないか・・・
映画祭狙いの作品というのは大雑把なものが多いように思う。