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Sound of Horror(英題)
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『Sound of Horror(英題)』に投稿された感想・評価

後にユーロ・ホラーの二大カルト女王となるソリダッド・ミランダとイングリッド・ピットが無名時代に共演したスペイン産ホラー。監督はスペイン国際派監督の先駆者ホセ・アントニオ・ニーブス・コンデ。

ギリシャ山中。考古学者アンドレ教授と両親を亡くした姪のマリア(ソレダッド・ミランダ)らは、古い地図に示された黄金の在りかを求めて洞窟を探索していた。彼らがダイナマイト爆破によって太古のミイラと大きな卵の化石を発見した直後、教授の戦友ストラヴォスが恋人ソフィア(イングリッド・ピット)と運転手ピートを伴って合流。しかし爆破によって眠っていた“怪物”が目覚めてしまう。怪物は姿が見えず鳥のような不気味な叫び声をあげて、一人、また一人と血祭りにあげていく。。。


映像は低予算なりだが、シナリオはフランコ政権下の社会風刺を含んで興味深く、見どころが多い掘り出し物だった。

個人的な注目ポイントは何といっても二大カルトホラー女王の共演。本作の4年後、イングリッド・ピットは「バンパイア・ラヴァーズ」(1970:イギリス)で、ソレダッド・ミランダは「吸血のデアボリカ」(1970:スペイン他)でブレイクする。同年ミランダは5本のホラーに主演するが突如の自動車事故で早逝する(享年27歳)。

本作で二人はキャラクターが正反対のヒロインを演じている。それを象徴するのが序盤にダンスを披露しあうシーン。都会の自立した女性を演ずるビットは激しいツイストを、地元の清純な孤児を演ずるミランダは伝統のギリシャ舞踊を披露する。既にそれぞれの個性を発揮していて面白い。

物語は、怪物の脅威から山の別荘に避難した人々のシチュエーションスリラーへと展開していく。会話はそれほどドラマティックではないものの、あぶりだされる各人の考え方が興味深い。対立軸はひとつ、土着信仰と近代的合理主義。ただひとり洞窟の呪いを信じ警告を発したギリシャ人家政婦は中盤に怪物の犠牲となり退場。後半は残された合理主義者たちのサバイバルが描かれていく。

メインとなるのはかつての戦争を生き抜いた二人の年長者。怪物の脅威にも関わらず、アンドレ教授は知的好奇心から、戦友ストラヴォスは一獲千金の夢から、黄金探しの中止を躊躇する。一方、二人の娘と若い運転手ピートはささやかな富への夢を抱きながら年長者に追随する。

※以下、ラストのネタバレあり
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しかしいよいよ彼らの生命の危機が迫った時、アンドレ教授は姪を守るためにひとり洞窟に向かい特攻自爆を遂行。残った4人はジープでの脱出を図るが、化石から生まれたもう一匹の怪物に捕まってしまう。最後のクライマックス、年長者ストラヴォスは若者三人をジープから逃がし、怪物もろとも自爆の道を選ぶ。



この旧世代二人の行為は、当時スペインのフランコ独裁政権を考え合わせると感慨深いものがある。本作はギリシャを舞台にギリシャ人たちの物語として描かれているが、おそらくは検閲を避けるための偽装であり社会風刺の矛先は自国スペインだと思われる。内戦と第二次世界大戦を生き抜いてきた年長者の二人が行き着いたのは、独裁政権の社会だった。その体制下で、アンドレ教授は知的権威を、戦友ストラヴォスは富を求めて黄金を手に入れようと試みるが、“見えない怪物”が立ちはだかり彼らを抹殺しようとする。即ち怪物とは独裁政権の圧力を比喩していると解釈できる。

とすれば本作は、旧世代が生きてきた社会を自ら打倒し、新世代の未来を切り開く物語と受け取れる。解放された若い三人が、自らの足で未来へ歩き出すカットで本作は終幕する。ソレダッド・ミランダとイングリッド・ピットは本作が初めてのホラー出演であり、これを足掛かりにユーロ・ホラーの頂点に駆け上っていくことになる。

一般的に本作は、低予算を逆手に取った“見えない怪物スリラー”と評されている。その演出は「ミスト」(2007)の先駆と言えるもの。色々な面で意義深いカルト作なのは間違いない。