リストラ代行の仕事でアメリカ内を飛行機で飛び回るエリート会社員が、リストラ業のオンライン化を導入しようとする新入社員と、自分と同じような価値観を持った女性と出会い、これまでの孤独な生き方を見つめ直す話。
エリート新入社員の挫折を、たった１つのイメージシステムによるシークエンスで表現されているのがすごい。
リストラされる人の怒り狂ったり泣いたり絶望したりする様々なリアクションをモンタージュで表現しているのも好き。
一方、テーマを詰め込み過ぎていて何が伝えたいのか分からなくなったのが本作の致命的な欠点だと思う。ただでさえ人の成長にフォーカスした物語のお仕事ものは尺が必要なのに、本作では色んな人物との出会いや関係を描き過ぎていて、それぞれの結末が突然すぎ、観客は置いてけぼりになっている。
