Mee

マイレージ、マイライフのMeeのレビュー・感想・評価

マイレージ、マイライフ(2009年製作の映画)
3.5
誰かにとっての幸せは、誰かにとっての不幸せ。
誰かにとっての素晴らしいものは、誰かにとっての取るに足らないもの。

最初は何という意識高い系映画ッ…!と思っていたけど、観進めていく内にあら素敵な映画。
価値観ってのは人によって相当揺らぐものだし、絶対的な真理なんてのはこの世にどれだけあるものか。
だからこそ価値観の絶対視は危険、ましてや他人の価値観を貶すのはもっといけない。
そして時に、主観から客観に切り替えてみる。
価値観が変わり、視野が広がり、世界が拡がり、そこに素敵な訪れがあるかもしれない。

いやはや幸せとは何か、という問いの一つの答えである愛についてのお話でした!
昨今では生涯独身を貫く人が増え、自由とお金こそが我が幸せと謳う人も増えていますが、やはり私は愛を推したい!
お金は今作のように解雇されれば安定して手に入らなくなるし、事業主だって失敗すれば一瞬にして失われるものだ。
まあ愛も同じ事が言えるけど、辛い時に側に寄り添ってくれる人がいれば自分を奮起させ、エネルギーの源になるものだと強く思う。
愛もお金も、どちらも絶対的なものではないので、結局はどちらをとるかだな。
どちらもとれる人は勿論幸せ。
そこそこのお金と愛する人ってのが最高の組み合わせなのかな。

う〜〜ん、つらつらと自分の価値観を書き連ねていったら、いくらでも反論の余地や突っ込みどころがあるなあと思って、改めて絶対的なものはないんだと痛感。同時に恐ろしさを感じる。

価値観とは自分の人生における指針、“絶対”ではなくて、“信じる”ことが大事なのかもしれない。
Mee

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