意外と評価が低いのは逆に陰謀論的に芯を食ってるからではないか?パラサイト型の宇宙生物が人類を乗っ取る話。派手な攻防はなく体内に入るだけでは寄生にはならず、一回眠りに落ちて、睡眠ホルモンと結びついて寄生完了となる。
面白いのは初期の逃亡者が道路に飛び出してアイツラはヤバいと警告を促す、その段階ではアタオカに見えるが、キッドマンが感染後は同じような行動をとる。もっと露骨に同質にやっても良い。
感染者のヌボーとした立ち方、固まった表情、この辺の気持ち悪さは完璧。下品にやりすぎないところ。感染させるための何かを連想しなくもない注射の行列描写も良い。
序盤のだんだんヤツらのパーセンテージが増えていく恐怖。バレないようになりすましになりすます。このあたりは本当に秀逸。ただ映画的に評価が低いとするなら、もうどいつもこいつもパラサイトされてる状況になってからのワクワクはとくにないところでただの安っぽい逃亡劇になる。
パラサイトされた某人物の演説、俺達がパラサイトして、争いは亡くなった。お前は平和に抵抗しようとしてるだけ。このような演説は寄生獣の広川の演説にも繋がる。
まあいろいろあってw宇宙人はパラサイトには失敗したが、キッドマンの最後の表情をみると「本当の平和とは何か?」という萌芽をパラサイトさせたことには成功させたのではないか?