このレビューはネタバレを含みます
映画の構成と設定が上手く、変にリアリティがある。SFやスリラーに収まらない社会的な映画だと思った。
感染したベンが、「僕はベンであり、ベン以上だ」と言った。感情は無くなっても、暴力や戦争がない平和な世界になるなら、どっちがいいんだろう?
ウイルスのワクチンが出来てから新聞には死者83名の記事。最後にキャロルがロシア外交官の「犯罪や戦争が消えた世界、それは人間が人間で無くなった日だ」という言葉を思い出し、複雑な気持ちになっているのを見て、一概にハッピーエンドとは言えないような気がした。