松長もんど

プリンス・オブ・シティの松長もんどのレビュー・感想・評価

プリンス・オブ・シティ(1981年製作の映画)
3.7
賄賂で腐敗したニューヨーク市警の麻薬捜査官とそれを摘発しようとする潜入捜査官の対決を描く。

シドニー・ルメット監督作品。
同監督作『セルピコ』では、”賄賂=悪”であったのに対して、本作では”賄賂=善(検挙に繋がる行為)”と言う視点から描かれている。

如何せん地味な作品なので、上映時間167分は少し長いかなと感じた。後半の主人公が葛藤する展開は非常に素晴らしいので、中盤辺りは思いきって切っちゃっても良かったのでは。
それと登場人物が多く、久々に登場人物の名前が分からない病を発症してしまった。。これに関しては自分が悪いのだが、どうも苦手だ。

因みに、本作ブライアン・デ・パルマ監督がどうしても撮りたかったらしいのだが、結局ルメットに権利を取られたらしい。ルメットは類似作を多く撮っているので、ここはひとつデ・パルマ版を観たかった気持ちもある。