初見の映画の円盤を買うのは初めてでした!
ドキュメンタリックなタッチや硬派さに定評のある 巨匠シドニールメットの汚職警官モノの大作!ルメットは汚職警官モノ得意ですよね!セルピコもQ&Aも傑作だったので、本作も鑑賞しました!
結論、ド傑作 渋いぞ〜 ジワジワくる感慨深さ…
バッジを盾に、マフィアばりに街で幅を利かせる ニューヨーク市警麻薬捜査課の汚すぎる刑事達。賄賂、恐喝、暴行、麻薬取り引きなんでもあり。汚職が当たり前すぎて、もはや脱けだす事が困難。そんな中、良心の呵責に耐えきれなくなった1人の刑事がとうとう汚職調査に手を貸す…実話ベースの物語。
自分も汚職に加担してきたという自己嫌悪の中、最後に残った一握りの正義感で立ち上がるも、とはいえ汚職刑事仲間にも絆があり、告発は彼らへの裏切りを意味する。観ていて胃が痛くなりそうな緊張と苦悩のドラマ。告発モノはここが面白い。
唯一の理解者だった2人の調査官が調査班を離れた後がつらい…
しかも終盤に入ると 主人公自身の黒い過去とも向き合わなければいけなくなってくる…
それでも 誠実な態度で過ちを反省していき、本来の警察の姿を取り戻す為に突き進んでいく…そして最後には遂に…
汚職警官達も 汚職をしているとはいえ 心の底まで極悪人なわけではないんだよな…
トリートウィリアムズの顔は好きじゃないです笑 弱そう笑 しかし今回の演技はマジで素晴らしいです!!たぶんメソッドアクティング!!
もし本作がアメリカンニューシネマ調だったら 最後はもっと救いようがなかっただろうな…